アメリカで頼りない夫とコインランドリーを営む中国移民のエヴリン。仕事ではただでさえ経営が厳しいのに、国税局から納税申告の不備を指摘され、家では頑固な父親の介護に追われる中、反抗的な一人娘ジョイが女性の恋人というやっかいな問題を持ち込もうとしていて、すっかり疲れ果てていた。そんな中、突然夫に“別の宇宙の夫”が乗り移り、強大な悪の存在によって危機に直面した全宇宙を救ってほしいと語り、いきなり世界の命運を託されてしまうエヴリン。しかも巨悪の正体は娘のジョイとのこと。困惑しながらも、平行宇宙へジャンプする技術によってカンフーの達人となった“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、ジョイの暴走を止めるための過酷な戦いへと身を投じていくエヴリンだったが…。
映画館 ★★★
今年度のアカデミー賞をいくつ取るかという、めちゃ評判の高い作品です。その独創性、スピード感、編集の凄さは私も評価しますが、基本的には私にはあまり面白いと思えませんでした。11部門にノミネートされていますが、助演女優賞、脚本賞、編集賞あたりは取るんじゃないかな?
ミシェル・ヨーは還暦ですが、ほとんど化粧っ気もない、生活に疲れ果てた役でしたが、やはり綺麗ですし、久々に見たショートラウンドも年相応になかなかいい男に成長していました。実は夫婦役のこの二人、ミシェルのほうが10歳ほど年上なのですが。 ジェイミー・リー・カーティスは特殊メイクを施しているせいか、とても彼女には見えません。
手塚治虫の「三つ目がとおる」ではありませんが・・・いや、基本的には同じかな?
第三の目を持つ仏像も多く、この映画のヒロインも、第三の目としてあらゆるものを見通すとされる慧眼を貼ってからは、慈愛に満ちた悟りを開いたように思えました。ようするに彼女が三つ目の眼をもってから、話は大団円に向かいます。
マルチバースの世界のあちこちを秒単位で見せてくれるわけで、とても忙しいのが疲れました・・・って、おそらくその演出が一番評価されていると思います。私は落ち着かなくてあまり好きではありません。
「マトリックス」のような雰囲気もあり、また過去の名作のパロディシーンも多かったです。
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