愛憎入り交じる最愛の妻ジョゼフィーヌとの関係を軸に、フランス革命の混乱の中で皇帝へと上り詰めるとともに、諸外国との幾多の戦いから国を守った英雄ナポレオンの栄光と転落を壮大なスケールで描き出していく。
映画館 ★★★
この映画は1793年マリーアントワネットの断頭台のシーンから、ナポレオンが流刑地セントヘレナ島で亡くなる1821年までのおよそ30年間が描かれています。ナポレオンが24歳から51歳までですね。ちゃんと順番に描かれているのですが、ナポレオンの英雄さが全く見えてきません。もちろんあえてそういうふうに作ったのでしょうけど。
ナポレオンといえば、ジョセフィーヌ、エジプト遠征、冬将軍、ワーテルローの戦い、セントヘレナ島と私が幼い頃から、どんな話かは知らないものの、このような単語はよく聞きました。で、この映画の核はナポレオンとジョセフィーヌの愛憎劇で、ナポレオンがマザコンで、故に6歳も年上のこども2人を産んでいる未亡人に恋をしたという・・・そうなんです、映画の中では婚姻届を出したときに1歳年上女房という演出でしたが、実は6歳も年上なんですね。
しかもジョセフィーヌが「淫乱」で、ナポレオンがエジプト遠征している際に浮気しまくってたという・・・こういう話はもちろんウィキペディアにも詳しく載っていますが、私はこの映画で知ったわけで。
ナポレオンとのSEX場面も何度も出てきますが、よほど下手くそだったのでしょう。。。ようするにナポレオンは単に「排泄」したかっただけなような描写ばかりでした。
また、子どもを授からないジョセフィーヌと離婚したっていうのも知りませんでした。前夫との間に子どもがいるわけなので、畑が悪いのではなく種が悪かったのかあ?とも思いましたが、要は相性が悪かったのでしょうね。史実では彼女が47歳のときに離婚していますが・・・ってか、本当に子どもが欲しかったらもっと早く別れろ!(笑)
ナポレオンの人となりや、ジョセフィーヌとの愛憎などを観るのにはよかったのですが、「英雄」らしくないところがちょっと物足りなかったかも。
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