私が小学校2年生だった1968年が「明治100年」でした。その当時は確かに100歳の人って本当に珍しかったのですが、それでも慶応生まれって人もいたのも事実です。かつて120歳まで生きた泉重千代さんは慶応元年(1865年)生まれということになっていますが、実際はちゃんとした資料がなかったとか。
高校生ぐらいまでは明治って100年前なんだなぁ・・・なんて思っていましたが、いつの間にか大正元年がすでに102年も前になっています。昭和もすでに88年なので、大正生まれって人もなかなかいませんし、ましてや明治生まれなんて完全に100を超えているわけで・・・それでも昨年9月の厚生省調査による発表では100歳以上の人が5万人を超えたとか。
幕末の志士たち・・・たとえば坂本龍馬などは写真が残っています。同じ時代に生きた人でも写真が残っていなく、肖像画だけの人もいます。勿論肖像画が残されるというのは歴史に名を残している人には違いはありませんが。勝海舟も写真が残っていますが、彼よりも7歳も若い吉田松陰の写真はありません。これは吉田松陰が29歳で処刑されためだと思います。
幕末から明治維新にかけてが、今からおよそ150年前の出来事です。この時代はもちろんまだ子孫がたくさんいるということもありますし、先ほど書いたように写真があったり、いろいろな書物がちゃんと残されているので、これはこの先何年経っても、我々の感覚はそれほど変わらないと思うんですね。勿論、あと50年100年経てばまた違う認識なのでしょうが。
日本の歴史の中で、ほとんどだれもが覚えている年数に「794年平安遷都」っていうのがあります。歴史が大好きな私でも、たとえば645年大化の改新、710年平城京、1192年鎌倉幕府(これは現在では1185年という認識らしいですが)1600年関が原の戦い、1603年江戸幕府、1868年大政奉還・明治維新くらいしか覚えていません。
で、偶然なのでしょうが、794年(平安時代)、1192年(鎌倉時代)、1603年(江戸時代)・・・そして現在の2010年・・・およそ400年ずつ時間が経過しているんですね。
何が言いたいかというと・・・
現在から400年前に江戸時代が始まった。
江戸時代から400年前に鎌倉時代が始まった。
鎌倉時代から400年前に平安時代が始まった。 ってことなんです。当たり前の話ですが(笑)
明治時代が始まったおよそ150年前のことも確かに随分昔々の話ですが、ぶっちゃけたら徳川家康は、源頼朝のことを、私達が徳川家康の時代のことを思うような感覚で感じていたのかな?ってことです。また源頼朝は平安京を開いた桓武天皇をどれくらい昔々に感じていたのだろうか?ってことです。
もっとも、平安時代から鎌倉時代へ残された古文書、鎌倉から江戸、江戸から平成と、それぞれの正確な古文書の数が全く違うので、私達が徳川家康のことを知る内容と、徳川家康が源頼朝を知る内容、もちろん源頼朝が桓武天皇を知る内容は随分違うのでしょう。
正直言えば、平成からみて、幕末明治初期までの150年前はまだ4代ほど過去の話ですが、それ以前は江戸も鎌倉もあまり変わらないように感じてしまいます。平安時代だけはさすがに794年から1192年まで400年の歴史があるので、これはもう前期中期後期と全く違いますし、なによりも現在から400年前に江戸幕府が始まって、ついこの前まで江戸幕府だったという時間の流れを頭に入れておく必要が有るかもしれません。教科書などでは平安時代の400年なんてほんの数ページって感じですが(笑)
幕末の動乱って、もう大昔のように思うけど
歴史からみればそうでもない。
今の政府が永遠に続くと考える方がおかしいかなとか。
こうしてまとめてもらうと、すごくわかりやすいです。
ふと気がついたら、現代から400年前に江戸時代が始まって、江戸時代の400年前に鎌倉時代が始まって・・・
そういう事に気がついた時に、現在から見たら、400年前も800年前も、本当はすごい時間の差があるのに、なんでもかんでも「昔々」って感覚になるのはおかしいなぁって(笑)
ただ・・・シウちゃんも私も小渕官房長官が「新しい元号は平成であります」なんて言ってたのをついこの前のように覚えてるけど、その平成もすでに四半世紀を超えたってことに驚愕します。