極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

ダイヤルMを廻せ!(1954) DIAL M FOR MURDER 105分

2007-11-22 19:07:34 | ヒッチコック大好き♪
 若く美しい妻マーゴの不倫を知ったトニーは、彼女の殺害を企む。自分はマーゴの不倫相手マークとパーティへ出かけ、その間に旧友の悪党レズゲートに妻を殺させようというのだ。だが計画は失敗、マーゴが逆にレズゲートをハサミで刺し殺してしまった。思わぬ展開に焦りを隠せないトニーは、実はマーゴが不倫をネタに脅迫されており、そのためにレズゲートを殺したというシナリオに変更する事にするのだが……。

DVD ★★★★

 この映画、実は3D(立体映画)で撮られていて、公開当時は「赤青」眼鏡をかけてみたそうです。そして105分の本編の途中でインターミッションが入り、そこで観客は眼鏡をかけたそうな(笑)
 日本では3Dバージョンでも公開はなく、もちろんヒッチコックの作品なので普通の上映でも充分に面白いんです。
 原作は舞台劇なので、この映画もほとんどが主人公のアパートの中にカメラがあります。それでも飽きないのはやはり脚本の面白さと、悪役でもある主人公のキャラクターに負うところが多いと思います。

 鍵が文字通りこの物語の「鍵」になるわけで、よくみていないと「ん?」って感じになるかもしれません(笑)

 この映画を含めて、グレース・ケリーは3本ヒッチコックの作品に出ていますが、この作品が一番色っぽいかもしれません。なんたって不倫してるんだもの(笑)冒頭数分で旦那と愛人と、それぞれキスシーンがあるんですが、それだけで彼女が不倫しているって言う説明が見てて分かるんですね。見事なオープニングです。

 どうしても舞台劇がオリジナルなので、セリフの掛け合いで物語がすすんでいくのは仕方がないんですが、それでも主人公が殺人依頼を持ちかけるシーンがとてもうまいと思います。

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