余命10年 (2021) 124分

(初回仕様)余命10年 ブルーレイ プレミアム・エディション(2枚組) [Blu-ray] 小松菜奈 Warner Entertainment Japan Inc for JP-DVD

余命10年 (文芸社文庫NEO) 小坂 流加 文芸社

　20歳の時に数万人に一人という不治の病にかかり、自らの余命が10年であることを知った茉莉。避けられない死を静かに受け入れるため、もう恋はしないと誓っていた。ところがある日、同窓会で再会したかつての同級生・和人に思いがけず心惹かれていく。やがて、会うべきではないと思いながらも、和人との距離が縮まっていくことに喜びを感じていく茉莉だったが…。


　WOWOW　★★★☆


　わたしは基本的に難病モノは嫌いです。しかもこの映画は原作者が実際に亡くなっているので・・・って、殆どがこのパターンですね。中には奇跡の復活っていうのも映画化されていますが。

　それにしてもなんて長い余命なのでしょう。10年以内に必ず死ぬなんて宣言されちゃ、どうしようもありません。もちろんその10年間のうちに新しい医療技術が開発され、助かる可能性もすてがたいというのも、本当に辛い話です。もちろん、現状で不治の病なんて宣言受けている人も、長生きすればするほど助かる可能性も捨てがたいわけで。

　話は全く変わりますが、嫁はもうすぐ年金受給者になります。若くして年金をもらい始めると金額がめちゃ少ないんです。しかし、もらえる（本当は自分のかけている年金なので返してもらえるってのが正しいのですが）権利が発生した時点でもらっておかないといけません。いつ何時どういう事があるかわかりません。

　この映画もどこでどうなるか現時点ではだめかもしれないけれど、10年後には・・・という淡い期待を抱かせるのが本当に罪作りだと思いますし、逆に言えばだからこそ生きなければいけないという気にもなります。

　それにしても「余命10年」って・・・本当に酷な宣言です。
ヒロインは恋愛もしないようにしていますし、この映画でも結局は自ら身を引いてしまいます。

　余命はやはり・・・いや、こればかりはなんとも言えませんね。
しかし・・・やはり10年ってのは残酷すぎます。