マーニー (1964) MARNIE 129分

	マーニー [DVD]
	クリエーター情報なし
	ジェネオン・ユニバーサル

　会社社長マークは、新しく雇い入れた秘書マーニーに強く惹かれていた。マーニーが会社の金庫を開けた時も、警察には突き出さず、何故彼女がそういった行動を採るのか原因を追及しようとする……。


　NHKBS　★★★


　「サイコ」の制作舞台裏を映画化した「ヒッチコック」の公開記念か、NHKBSではヒッチコックの特集を週一くらいで行なっていました。この「マーニー」もDVDで持っていますが、やはりBS放送の方が画像が綺麗なので久々に見ちゃいました。

　ヒロインのマーニーを演じるのは「鳥」に続いてのティッピー・ヘドレン。「鳥」で彼女をヒロインに抜擢したヒッチコックと彼女とのいろいろな問題は、マニアには有名な話ですし、先日WOWOWでもこの二人の関係をTV映画化した「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女」が放送されました。また先日「サイコ」をつくるにあたってのいろいろな事柄を描いた「ヒッチコック」も、映画作品の出来不出来で判断されるべき映画監督のプライバシーの部分まで踏みこんでいました。

　ヒロインマーニーを愛する男をショーン・コネリーが演じていますが、「007」シリーズで言えば「ロシアより愛をこめて」と「ゴールドフィンガー」のあいだなので、めちゃジェームス・ボンドに見えちゃいます（笑）

で・・・この作品は、ヒッチコックがアメリカに来てからの長編作品が約30本ほどありますが、一二を争う出来の悪さです（笑）これも先ほど書いたようにヒロイン役のティッピー・ヘドレンへの邪心が成し得た結果かもしれません。しかし、残念なことに彼女自身も「鳥」ほど輝いていません。

　ブロンドのヒロインに対するブルネットのライバル？の図式はこの映画でもみられますが、この作品はブルネットのショーン・コネリーの義妹役のダイアン・ベイカーのほうが綺麗だったと（笑）