極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

予感  さだまさし

2010-06-18 19:17:41 | さだまさし
予感

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 さだまさしの新しいアルバム「予感」は彼の作品としてはとても珍しいものでした。え?何が珍しいかだって?(笑)

 とりあえず曲目紹介の後で。


1. 片恋
2. その橋を渡る時
3. 何もなかった
4. つくだ煮の小魚
5. 思い出暮らし
6. 冬薔薇(ふゆそうび)
7. 私は犬に叱られた
8. 茨にもきっと花咲く
9. 静夜思
10. 予感



 で、何が珍しいかというと、全10曲でトータルタイムが43分しかないんです。私の記憶が正しければ、彼のアルバムで45分を切るような作品はないんですね。グレープ時代の3枚のオリジナルアルバムは45分を切ってたように思いますが。

発売日より数日遅れて購入し、ずっと車の中で聞いています。もう20数回聞いたかも。で、今回のアルバムは全曲さだまさし本人がギターを演奏してるんですね。彼はもちろん過去のアルバムでも自分の演奏を何曲も取り入れていますが、全曲っていうのは初めてだそうです。極力「電気系」の楽器を廃し、アコスティックなサウンドで埋め尽くされた、とても「ぬるい」アルバムです(笑)そのぬるさがまたファンにとってはたまらなくってね(笑)

 
 何曲か紹介しようかな。
 2曲目の「その橋を渡る時」は「賽は投げられた」という故事、すなわち、古代ローマのガイウス・ユリウス・カエサルが元老院に背いて軍を率いて南下し、北イタリアのルビコン川を通過する際に言ったとして知られる言葉で、このルビコン川に架かる橋のことを歌ってるんですね。本人もライナーノートで書いていますが、このルビコン川に行ったことがないそうです。ようするに、この歌は、それぞれの人生のそれぞれの分岐点を選択するのはあなた自身です・・・ってことを歌ってるんですね。私達が今こうして生きているのも、過去の分岐点の選択を誤らずに来たからなんだと思います。もちろん、選んでいないほうを行った場合の方がひょっとしたら幸せだったかもしれませんが、間違いなく現在生きているってことは選択の間違いはなかったんだと思います。


 4曲目の「つくだ煮の小魚」はちょっと珍しい作品でね。「黒い雨」「山椒魚」の作者井伏鱒二の詩に彼の生前に許可をもらってさだまさしが曲をつけたそうな。なかなか暖かい歌のなかにつくだ煮にされた、たぶんイワシなんだろうね・・・哀しさがにじみ出てきます(笑)

 7曲目の「私は犬に叱られた」はこのアルバムの中でもっともハードでRockしている曲です。歌詞は面白いんですが、その歌詞に人間社会を皮肉った感じがよく出ています。
 
 そして最後の曲「予感」は1曲目の「片恋」に繋がるんですね。私はずっとエンドレスで聞いていましたが、10曲目から1曲目へのつながり方がとても好きです。

 冒頭にさだまさしのアルバムとしては45分無い珍しいアルバムって書きましたが、今回はそれがとてもいいかんじで、さだ作品に限らず今まで私が買ったアルバムで20数回連続で聴いたのは(もちろん5日間の仕事中の車の中でですが)初めての体験でした。

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2 コメント

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ミュージックフェア (kalin)
2010-06-19 01:24:44
先週のミュージックフェアが、さださんのワンマンライブ?でしたね。

『私は犬に叱られた』と『片恋』を歌ってましたが。
犬の歌は、珍しくロック調で人間社会を皮肉った内容が面白かったです。
途中から、大笑いしてました(失礼)
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そうなのよ・・・ (しんちゃん)
2010-06-19 08:41:23
★kalinちゃん
それが・・・見逃して(爆)
覚えてたのになぁ・・・
その時点で予約しておかなきゃいけないよね(笑)

あの歌詞をクソ真面目に歌うのがとてもいいです。アルバムでもシャウトしてたよ(笑)
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