日本人にとって「いいとも!」とは何だったのか?
国民的人気番組で司会者タモリが媒介したテレビと戦後民主主義の歴史的邂逅――
「笑っていいとも!」が終わったのが2014年3月31日なので、実はもう10年を過ぎました。まだ7~8年かな?って思っていましたが、私の世代になると10年なんて本当に「ついこのあいだ」って感覚があるのは否めません。これを読んでくれてる人・・・10年経ったなんて思えましたか?(笑)
ってことで、この新書はフジテレビがめちゃめちゃ元気だった頃の30年間のタモリさん(タモリさんって、どうしてもさん付けしちゃいます)を中心とした「懐古」モノとなっています。ようするにあの時代を反省するということではなく、またこの10年間のフジテレビの「ていたらく」を反省し、今後のテレビ界についての展望も書かれていません。
BIG3と呼ばれたタモリさんが今年79、ビートたけしが77、明石家さんまが69と、それこそさんま以外は「終活」の年齢となりました。いつまでも3人に頼っているわけにもいかず、さんま以外の二人は長年出演していた番組がずいぶん終わってしまいました。個人的には「ブラタモリ」が終わったのが一番残念ですが、こればかりは致し方ない話です。
この新書は「いかにタモリさんはすごい人か」という、タモリさんべた褒めの内容ですが、タモリさんと「いいとも」が好きだった人にはたまらない一冊です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます