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1939年のアメリカ。故郷を後にしたスタンは、やがて怪しげで華やかなカーニバルの一座で働き始める。彼はそこで読心術のテクニックを学ぶと、電流ショーをしていた美女モリーを連れて一座を抜け出す。その後、2人は一流ホテルでお金持ちを相手に読心術のショーを披露し成功を収める。ある日、そんなスタンの前に、美しくエレガントな心理学者リリス・リッター博士が現れるのだったが…。
映画館 ★★★☆
第94回アカデミー賞で作品賞に加え撮影、美術、衣装デザインの計4部門にノミネートされている作品です。監督のギレルモ・デル・トロは「シェイプ・オブ・ウォーター」で作品賞監督賞を受賞し、他にも泣き叫びながら走る芦田愛菜がめちゃかわいい「パシフィック・リム」やこのナイトメア・・も出演しているロン・パールマン主演の「ヘルボーイ」などの作品で知られるマニアックな監督です。
そんな彼が古典とも言うべき「ナイトメアアリー 悪夢小路」を映画化したということで・・・この原作は私は未見ですが1947年タイロン・パワー主演「悪魔の往く町」というタイトルで公開されているそうな。リメイクではないにせよ、75年も前の映画の最映画化はちょっと珍しいパターンだと思います。
原作の描かれた時代のいかがわしくもめちゃ面白そうな見世物小屋を中心としたカーニバルのお話の前半と、そこからリアルな都会での詐欺まがいのショーの格差が面白く、前者はまだ許せるレベル(本当はそんなことはないのだけど)だけど、後半はまさに犯罪のお話です。
ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラー、トニー・コレットに加えて、ちょっと懐かしいメアリー・スティーンバージェン(BTTFでのドクの恋人役)となかなか個性的な女優陣に比べ、主演のブラッドリー・クーパーがワタシ的にはも一つで(笑)なんだかちょっと足りなく見えるんですね。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の主演ですが。ハリウッドってこういう役者が好きなんだなぁって感じです。
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