ゴジラ対メカゴジラ [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
東宝 |
沖縄海洋博の工事現場である洞穴から奇妙な壁画と獅子の置物が発見された。建築技師の清水敬介は、現場で知り合った首里大学考古学教室の研究助手・金城冴子を伴って叔父でもある考古学の権威・和倉博士を訪れる。一方、敬介の弟・正彦が玉泉洞で見つけた未知の金属片は宇宙工学博士の宮島教授の調査によってスペース・チタニウムだと判明。そして壁画の予言通り富士山からゴジラが出現したが、その前に仲間のはずのアンギラスが立ちはだかった。御殿場で死闘を繰り広げる二匹の怪獣。アンギラスを撃退したゴジラは次にコンビナートを蹂躙していく。
DVD ★★★
この映画の舞台は沖縄。この映画は1974年製作ですが、沖縄が返還されたのが1972年(昭和47年)5月15日ですし、この映画が公開された次の年には沖縄海洋博が開かれて、数年間は沖縄ブームでしたね。もっとも、沖縄海洋博は失敗に終わったみたいですが。この映画でも異国情緒たっぷりの返還直後の沖縄が出てきますが、良くも悪くもこの映画はウチンチュからみた沖縄の映画でした。
ゴジラ映画としても、20周年記念作ってことで、なかなか気合の入ったものです。なんといってもメカゴジラは・・・さすがに今見たら着ぐるみバレバレのダサい造形ですが、企画力の凄さっていうか、これは子どもにはたまりません。この映画の数年前に「キングコングの逆襲」って映画を東宝が作り、キングコングの敵怪獣としてメカニコングを作りました。このメカニコングもなかなかカッコよかったです。
このメカゴジラは次作には「メカゴジラの逆襲」とタイトルまでゴジラからとっちゃいましたし、ゴジラVSメカゴジラ(1993)、ゴジラ×メカゴジラ(2002)、ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)と何度もゴジラと戦いました。。。って、後年のものは日本が対ゴジラ兵器として作ったものですが。
そうそう・・・キングシーサーのことも忘れてはいけません。
まさか「ゴジラファイナルウォーズ」であんなに出てくるとは思いませんでしたが、沖縄の民家の屋根にいるシーサーを怪獣にするのがなかなかいけてます。
あと、ゴジラ映画といえば伊福部昭の音楽の印象が強いですが、この映画の音楽は佐藤勝のジャズっぽい音楽がめちゃいい感じです。
ただ・・・1つツッコミを入れるならば(笑)
メカゴジラと初めて相まみえる時のゴジラの登場があまりにも唐突でした(笑)メチャご都合主義で潔かったです。
一番最初のメカゴジラは、その登場の仕方にインパクトがありましたね。初めはゴジラそっくりに偽装していて、本物のゴジラの前で正体を現した時のカッコ良さは東宝怪獣映画史上に残るものだと思います。落雷のエネルギーを受け必殺技を開発しているゴジラが、スポ根の主人公みたいで熱血してましたが、キングシーサーとアンギラスにはもう少し頑張って欲しかった(汗)。
考えてみると、メカゴジラはどれも女性が関係してますね。桂さんと繋がる事で、彼女の頭脳を得たメカゴジラⅡ。未希ちゃんが乗り込む事で、彼女の超能力を得たGフォースメカゴジラ。そして、家城茜隊員の操縦する機龍。
最初のメカゴジラの時には、豪華にもヒロインが3人。主役格のヒロインを田島令子さんが演じてましたが、何故か出番は多いのに主だった活躍が殆ど無く、むしろ出番の少ない博士のお嬢さんの方が、正体を現したメカゴジラと遭遇したり、囚われの身となったりと目立った活躍をしているので、幼少時に見た時、私は博士のお嬢さんの方が主役格だと思っていました。
大きくなってから再び見た時キャスティングを見ると、私から見て影の薄かった田島さんが主役格で、キングシーサーを目覚めさせる為だけに活躍したこれまた影の薄い沖縄の人が2番手。博士のお嬢さんは最後に名前が並んでいたので、不思議な気持ちになったものです。
やはり改造されるシーンでのおっぱいポロリの印象が強かったというのもあるかもしれません(笑)
もっとも、クレジット順はその当時の芸歴で藍とも子が3番手ってことが一番の理由なんでしょうが。