『護られなかった者たちへ』と同じく宮城県警捜査一課を舞台に、東日本大震災による行方不明者と個人情報ビジネスという復興の闇を照らし出していく。震災によって引かれてしまった“境界線”に翻弄される人々の行く末は、果たして。「どんでん返しの帝王」・中山七里が挑む、慟哭必至の骨太の社会派ヒューマンミステリー小説。
東日本大震災の「事後」の物語として、映画化された「護られなかった者たちへ」の主人公・・・阿部ちゃん演じた妻子を津波で行方不明になった笘篠刑事がまた登場する宮城県警シリーズ(?)第二弾です。この行方不明になった奥さんの名義の免許証を持った女性の遺体が見つかるというミステリーで始まります。
死亡届が出されていない行方不明者って何人いるのかな?今回の犯行は、そういう家族の「生きていてほしい」という気持ちの隙を狙ったような悪質なものです。戸籍の転売ってやつかな。ただね、とても魅力的な高校生がどうしてそうなった?というところがちょっと説明不足かな。ようするにとてもそんな犯罪を犯すようなタイプじゃない人がって感じなんです。そこが少々不満です。
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