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昭和45年6月11日、東京小管拘置所内の処刑場で、一人の女がこの世に別れを告げ、天国への階段をのぼっていった。林葉かよ、47歳。--昭和30年春。結城つむぎの織女として、また美人としても評判のかよは、まだ32歳の女盛りであった。夫の栄三は傷痍軍人で、下半身マヒの不具者だった。しかも初夜を迎えないままに出征したため夜な夜な嫉妬心のかたまりとなって、かよに辛くあたった。そんな彼女に目をつけて接近したのが巡査の橋本だった。
VTR ★★★
戦後唯一の女性で死刑執行された「小林カウ」をモデルにした映画です。吉永小百合がオ○ニーシーン(青春の門でもありましたが)や殺人を犯し、死刑台を登るなど、初の汚れ役として当時は世のサユリストを驚かせたものでした。
あと、三浦友和や西田敏行も汚れ役・・・ちょっと当時でも珍しいキャスティングでした。
ただ・・・そのスキャンダラスな内容とはほど遠く、吉永小百合の限界を感じさせられた映画でもあります。もちろん彼女はこんな汚れ役をしなくてもいいわけで、どうしてもきれいな映画になってしまいます。ヒロインの行動に観客が「まあ、しょうがないよなぁ・・・」って納得してしまうような展開ね(笑)
それでも、冷静に見ていれば、やはり「男を狂わす稀代の悪女」なんですね(笑)
これをもっと違う女優で・・・って思うんだけど、この役を吉永小百合が演じることが大切なのかもね。
吉永小百合さんの汚れ役に興味があったのかどうか、
その時の私の心情は???????
でも、実際、吉永小百合さんが演じるとどんなシーンでも、
いやらしさを感じないのが不思議だったのをおぼえてます。
それが、彼女の魅力でもあるし、はたまた、
宿命かもしれませんね!?
吉永小百合の個性なんでしょうね。
何を演じても下品にならない・・・
だからそれを「演技力がない」なんていわないで、彼女の個性なんだと思います。