「5日間で体重が4キロ減った」下痢だけでなく血便も “本当の怖さ”
2022/08/22 11:00 文春オンライン
安価で良質なタンパク質が摂れる鶏むね肉が人気を博し、年々需要が高まっている鶏肉。近年では、飲食店で提供される“鶏刺し”や、表面を焼いた“鶏のたたき”を好んで食べる人もいるだろう。
しかし、生や半生の鶏肉をそのまま食べるのは、たとえ肉が新鮮であっても「カンピロバクター腸炎」という食中毒を招くハイリスクな食事法だという。
『肉の新鮮さ』を推している店で
向井直美さん(仮名)は、4年前に飲食店で“鶏の刺し盛り”を食べた後、カンピロバクターによって引き起こされる「カンピロバクター腸炎」を発症したひとり。
「仲のいい友人3人で、鶏料理が有名なお店に行きました。看板メニューの鶏の刺盛りのお皿には、鶏もも肉やレバ刺し、表面に焼き目をつけた“鶏のたたき”も盛られていましたね。お店側は『肉の新鮮さ』を推していたので、それなら大丈夫かと思ってみんなでおいしくいただいたんです」
写真はイメージ ©️iSotck.com
しかし、それから2日後、向井さんを含めてその日同席していた3人が、激しい腹痛と下痢に襲われたという。
止まらない下痢、38度を超える発熱
「下痢が止まらず、熱も上がり、最終的には38度を超えました。私の場合は、嘔吐はなかったのですが、とにかく下痢がひどく、血便も出てきました。LINEで友だちに連絡すると、全員まったく同じ症状でトイレから出られなくなっていたんです。でも、まさか自分たちが食中毒になっているとは思わず、初めは当時流行っていたインフルエンザを疑いました」
彼女はギリギリの状態で電車に乗り、内科クリニックに駆け込んだ。すぐにインフルエンザの検査をしたところ、結果は陰性。次に向井さんは、医師から検査用の長い綿棒を渡されたという。
「病院のトイレで肛門に綿棒を挿して、便を取ってくるように言われたんです。なんでも、腸の中の細菌を育てて調べる『便培養検査』を行う、と説明されました。戸惑っていると、看護師さんが『難しかったらお手伝いしますよ』と言ってくれましたが、さすがに恥ずかしかったので、自分でやりました。なかなか貴重な体験でしたね」
便培養の結果が出るまでは数日かかるが、問診の際に過去数日間で食べたものを医師に伝えると「カンピロバクター腸炎の疑いがある」とされ、薬を処方された。
「病名を聞いたときは、カンピロバクターって何?って感じでしたが、友人たちも同じような診断を受けていました。いわば、プチ集団食中毒ですよね。それから少しずつ回復はしたものの、4日くらいは調子が悪かったです。その間、ちょっと回復したかと思ってお粥以外を食べると、すぐお腹を壊す……その繰り返しでした」
その後、再びクリニックを受診したところ、便の培養からカンピロバクターが検出され、正式にカンピロバクター腸炎の診断が出たという。
「体調が戻るまでに5日ほどかかって、体重が4キロも減りました。こんな不健康なやせ方はこりごり。もう一生、生の鶏肉は食べない覚悟を決めました。今も焼いた鶏肉は食べますが、かなり慎重に加熱調理をしています」
楽しかった飲み会の思い出が、地獄のような療養期間の記憶に塗りつぶされたと、向井さんはため息をついた。
■中曽根康隆・衆院議員、旧統一教会の激励会に出席 支援求めあいさつ
2022/08/22 12:34 (毎日新聞)
中曽根康隆氏=前橋市で、庄司哲也撮影
自民党の中曽根康隆衆院議員(40)=群馬1区=が、前回の衆院選前の2021年9月に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教会で開かれた激励会に出席したことが22日、事務所への取材で明らかになった。中曽根氏は教団関係者を前に、支援を求めるあいさつをしたという。
事務所によると、教団は21年9月、前橋市と群馬県高崎市の教会で「中曽根康隆衆院議員を励ます会」を開催し、中曽根氏は会合に誘ってきた元衆院議員とともに出席した。20年1月に前橋市で開かれた教会の関連団体の新年会には秘書が代理出席し、祝電も送った。中曽根氏の事務所は「(教団の活動について)認識不足だった。今後、教団や関連団体の会合への参加や祝電、代理出席は一切断る」としている。【田所柳子】
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