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致死濃度57倍以上の硫化水素 秋田焼山付近の国道600m


2022/08/22 07:59 (読売新聞)


読売新聞 【読売新聞社】

 秋田焼山(秋田県鹿角、仙北市、1366メートル)近くの仙北市田沢湖玉川の叫沢周辺の火山ガスから、人間の致死濃度の57倍以上の硫化水素が検出されたことがわかった。秋田県総合防災課は、付近の国道341号の約600メートル区間で駐停車しないよう呼びかけている。

 硫化水素は「卵が腐ったような臭い」を感じるガスで毒性があり、濃度が高いと即死の可能性がある。県総合防災課によると、5月下旬に仙北市の住民から県に「ササが枯れている」と連絡が入った。県は気象庁仙台管区気象台に火山ガスの調査を依頼し、林野庁秋田森林管理署などと注意喚起の看板を設置した。

 6月の調査結果では、硫化水素が致死濃度の700ppmをはるかに上回り、計器の上限の4万ppm以上と検出された。県は専門家と協議した上で、国道は通行止めにしないものの、駐停車すると危険な約600メートル区間について、環境省などと注意を呼びかけている。

 同課の担当者は「夏の観光に利用されることもある道路。注意区間で駐車したり、立ち止まったりしないようにしてほしい」と話す。
 県内では、1986年に叫沢地区で観光客が火山ガスを吸って死亡する事故が起きている。

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和食=健康食と「盲信」する人が見落とす重大事実 健康長寿にはカロリー制限も断酒も必要ない
2022/08/20 11:00 (東洋経済オンライン)


和食=健康食と「盲信」する人が見落とす重大事実

約40年にわたり、のべ20万人もの糖尿病・高血糖の患者らを診てきた牧田善二医師。牧田医師は「死に至る病気の多くを引き起こすのは『高血糖』である」「健康診断では正常でも、高血糖の人がおおぜいいる現代。自分の血糖値に気を配りさえすれば、たいていの病気は予防でき、健康長寿が叶う」と話します。

『20万人を診察してわかった 最強の血糖値の下げ方』より、一部抜粋・再編集してお届けします。

高血糖は、糖尿病の方だけが気にすべき問題ではありません。実は、透析・壊疽・失明だけでなく、がんや心筋梗塞、脳卒中、さらにはアルツハイマー型認知症まで、「現代病」「文明病」と言われる生活習慣病はすべて、高血糖が根本原因にあります。

私は糖尿病専門医ですが、私の真のミッションは、糖尿病患者さんの血糖値を下げることではありません。高血糖の先にある「とんでもない事態」から、患者さんをはじめ多くの人たちを守ることです。

血糖値さえ下げれば、命にかかわる病気の多くを回避できる

がんや心筋梗塞などの病気は、一度なってしまうと、優れた医師の腕を借りなくては治せません。しかし高血糖は、みなさんが自分で治せます。そして、高血糖から脱却すれば、命にかかわる病気の多くを遠ざけることができます。

さまざまな病気や不調と深く関わる高血糖を放置することは命を削ることそのものです。実際、元気に100歳を迎えられるかどうかは「70歳くらいまでの血糖値がどういう状態であったか」によってほぼ決まると、私は考えています。

だから、血糖値を自分で下げるスキルを知っていれば、人生においてすごい財産となるのです。

今、日本の医療費は上昇の一途を辿っています。とくに、透析治療を必要とする患者さんの激増で、保険制度は崩壊寸前のところまで来ています。でも絶望には及びません。一人ひとりが血糖値について正しく理解し、高血糖を自ら治せれば、大きな社会変革を成し遂げることも可能です。あなたもいっしょに、その変革を叶えませんか。あなた自身のために、たいせつな家族や友人のために、そして日本の医療制度を守るために、最強の血糖値の下げ方を知ってください。

糖尿病の患者さんは、そうでないかたと比較して寿命が10年短いと言われていますが、これは「糖尿病だから」というよりも、「高血糖だから」というのがより正確な表現です。高血糖はもはや病気です。私なら「高血糖病」と呼びたいです。

「和食こそ健康食」は刷り込みにすぎない

さて、血糖値を下げる方法というと、多くのかたが思い浮かべるのは、カロリー制限、断酒、ウォーキングやランニングなどの長時間の運動……などではないでしょうか。すでに血糖値が高いかたで、かかりつけ医からこれらの習慣をすすめられているかたも少なくないはずです。

しかし残念ながら、これらは皆、血糖値を下げることに寄与しません。ときに逆効果にもなります。そうしたムダな努力は一切やめ、正しい方法で効率的に血糖値を下げましょう。

高血糖状態を脱するために、まず必要なのは「ブドウ糖の元」となる食べ物の摂取を控えること。高血糖とは、わかりやすく言い換えれば、血液中のブドウ糖の量が過剰な状態のことだからです。

私たちが口にする食べ物は「炭水化物、脂質、タンパク質」の3種類にわけられます。このなかでブドウ糖の元なのは、炭水化物に分類される糖質だけ。脂質もタンパク質も血糖値を上げません。血糖値を上げないということは、太らないことを意味します。だから、カロリーを控える必要はありません。脂身たっぷりのステーキをいくら食べても、実は太りはしないのです。

ところで私たち日本人には、「和食こそ健康食」という刷り込みがあります。たしかに、納豆や豆腐、魚、海藻など、和食の素材には健康にいいものが多くあります。しかし炭水化物は例外です。ご飯、そば、うどんなどの炭水化物は糖質の塊で、玄米や雑穀米、十割そばのように一見健康志向な食品も、最終的に大量のブドウ糖になるのは同じです。

もちろん「炭水化物を一切食べるな」などと言うつもりはありません。私だって、お寿司もラーメンも大好きです。だから食べます。食べますが、意識的に限度を設けています。意識しないと必ず糖質過多に陥るからです。

ところで、糖尿病の患者さんに対してカロリー制限という「古い指導法」を行っている医療機関では、アルコールを禁止します。なぜなら、アルコールはカロリーが高いからです。

しかし、ほとんどのお酒好きの患者さんは、人生の楽しみを奪われて辛い思いをしているにもかかわらず、一向に血糖値を下げられません。それもそのはず、アルコールを我慢する代わりに、と食後にフルーツやお菓子などを口にしてしまっているケースが多いからです。

血糖値を下げるために断酒? ムダな努力です

明言しておきますが、アルコール自体は血糖値を上げません。ビールや日本酒、紹興酒などのお酒は、糖質を多く含むため血糖値を上げます。でもそれは、糖質が原因なのであって、アルコールが原因ではありません。だから、最近スーパーやコンビニで見かける「糖質ゼロ」の発泡酒では、血糖値はけっして上がりません。それどころか、アルコールは血糖値を下げるのです。

私が出席した学会でも、このような報告がありました。低血糖に陥って救急車で運ばれた糖尿病患者の3割は、お酒が原因だったというのです。

ふだんから「アルコールはカロリーが高いから控えましょう」と間違った指導をされている患者さんたちは、少しでも摂取カロリーを減らすために食べ物を控え、空腹状態でアルコールを飲み、その結果、危険な域まで血糖値を下げてしまいます。

もちろんアルコールは、飲み過ぎれば健康を害します。しかし、糖尿病や高血糖病を防ぎ、治すために辛い断酒を続けることに意味はありません。

ウイスキーや焼酎といった蒸留酒は一切、血糖値を上げません。糖質ゼロの発泡酒も上げません。辛口の白ワインは、やせる効果があるとわかっています。赤ワインもポリフェノールなどの健康にいい成分が入っていますからおすすめできます。私は毎晩、辛口の白ワインを飲んでいます。

食事の内容についても、お酒を飲む人のほうが実は有利だと考えます。お刺身、枝豆、冷や奴、焼き鳥など、お酒のつまみには糖質が少ないメニューがたくさんあるからです。こうしたものを食べながら焼酎、ワイン、ハイボールなどを飲んでいる分には、血糖値はあまり上がりません。一方で、下戸の人はどうしても炭水化物やデザートを欲しがります。

間違えないでほしいのですが、血糖値を下げるために必要なのは「糖質を減らす」食習慣だけ。カロリーを控える必要も、大好きなお酒をやめる必要もないのです。

著者:牧田 善二

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