2021/10/05 16:00
また電車通勤に逆戻りするのは嫌だ…(イメージ)
(マネーポストWEB)
9月30日をもって19都道府県への緊急事態宣言と8県へのまん延防止等重点措置が解除された。新型コロナウイルスの感染者は全国的に減少傾向が続いており、政府は段階的な行動制限の緩和を検討している。そうした中、このままコロナが収束したとしても、コロナ禍で生まれた新しい働き方や習慣が継続してほしいと願う人もいるようだ。具体的にどのようなことが該当するのか、様々な意見を集めた。
宣言解除で出勤勤務体制への逆戻りに懸念
メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、「緊急事態宣言の解除はうれしいですけど、リモートワークはケースバイケースで認めてほしい」という。
「新規感染者が減っていることを理由に、社内の上層部では出社勤務体制に戻すことを検討しているという話を聞いて、通勤生活に戻るのは嫌だなあと思っています。通勤電車が苦痛というのもありますが、リモートにすることで、効率がよくなった面もあると思うんです。もちろん出社したほうが話が早いこともあるので、場合によって、ですが」(Aさん)
Aさんは、少なくとも時差通勤やオンライン会議は今後も積極的に活用したいという。
「職種や業務内容にもよりますが、経験上、定例会議のような進捗の共有や、ちょっとした打ち合わせのようなものは、オンライン会議で十分。満員電車も、一度乗らなくなるともう無理。時差通勤も柔軟に取り入れてほしいです」(Aさん)
余計な飲み会は復活しないでほしい
インドア趣味の許容を挙げる人もいる。建設業界で働く女性20代・Bさんは、学生時代から漫画やアニメ、ゲームが好き。だが、コロナ前までは、「休みにはずっと家にいる」と言うと、友人をはじめ会社の同僚や上司から、「外に出ないともったいないよ」「そんなに家好き?」など、ネガティブに捉えるような反応が多く返ってきたそうだ。
「家にいることに全然苦痛がないので、コロナ禍ではむしろ“優等生”になりました(笑)。しかも、“おうち時間を充実”というポジティブなイメージもつきました。多様性が重んじられる風潮ですから、コロナ後もインドア趣味で堂々と胸をはれるようになればうれしいです」(Bさん)
コロナ禍で多くの社内行事が中止になったが、中でも飲み会がなくなったことは大きな変化だろう。それを悲しんでいる人もいれば、喜んでいる人もいる。Bさんは喜んだ一人だ。
「私はお酒の席が苦手で、無駄な飲み会は理解しがたいものでした。中でも忘年会は苦痛でした。もちろん、飲み会そのものを否定するわけではなく、楽しみたい人が楽しめばいいと思います。忘年会に出ないというと、『予定あるの?』とか、わざわざ『じゃあ、空いてる日教えて』とか必ず言われて、うんざりでした。半強制的な参加ではなく、自由に欠席できるようになってほしいです」(Bさん)
かつてはマスクして人に会うと「失礼」と言われた
マスク生活を肯定的に捉えている人もいる。アパレル業界に勤める30代女性会社員・Cさんは、マスクしたまま人に会ったり、話したりすることが「失礼ではなくなった」という価値観の変化を感じている。
「花粉症の私はコロナ前、人と話す時にマスクを着用していると、『失礼』『マナー違反』などと注意を受けたことがありました。だから、花粉症でつらくても、人と会う時はなるべくマスクを取るようにしていて、接客業の身としてはかなりの苦行でした。私の場合、鼻にティッシュを詰めているので、マスクはそれを隠す意味合いもあるんです。だから、『マスクをしたまま人と話していい』っていうのは衝撃でしたね。マスク着用を“強制”されるのはどうかと思いますが、いろんな人がいるということ。マスクをしたままの生活も理解されるといいなと思います」
3人の願いに共通するのは、柔軟な対応と多様な価値観への理解のようだ。コロナが収束に向かうにつれて、以前のようにすべて元通りになるのか、それとも“共存”の道を歩むのか。
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