鬼平犯科帳 「密偵たちの宴」ドラマの紹介

事は、酒の席での小房の粂八の何気ない一言から始まります。
「近頃のお勤め（盗み）にはロクなもんがねえ！これが本当のお勤めだということを見せてやりてえ！」
【殺さず、犯さず、貧しき者からは盗まず】これが本来の盗賊のお勤めのあり方。

それが近頃はすぐに殺す、女は犯す、外道働きばかりが増えた。ここはひとつ、これが本当のお勤めだ！ということを見せてやろうじゃねえか！
この話に、相模の彦十、伊三次が乗ります。

狙うは医者のくせに阿漕な金貸しをして、庶民を泣かせている、幻洞の屋敷の金蔵。

おまさは馬鹿なことはやめろと窘めるが・・・

五郎蔵が幻洞の屋敷を下見しているのを仲間の密偵たちに見られてしまう

大滝の五郎蔵は慎重な様子でしたが、やはり元盗賊の血が騒いだようで、結局参加することになります。こうなると嫁のおまさとしても放っておけず、結局は関わることに。

折しも江戸に、凶賊一味が入ったとの情報を得、長谷川平蔵は密偵たちに最優先で探索をするよう命じます。

その探索の過程で、凶賊の狙いが幻洞の屋敷であることを突き止め、渡りに船と幻洞の屋敷に張り込む密偵たち。

幻洞の妾が草履の紐をなおすふりをして仲間の盗賊に金蔵の合鍵の型を渡す

その様子を見張っている密偵たち

盗人宿で妾から手に入れた合鍵の型を見せて盗みの段取りをする盗賊

妾の手引きで幻洞の屋敷に侵入した盗賊

賊が幻洞の屋敷へ押し込んだところを待ち伏せ、盗賊改はこれを見事捕縛します。

盗賊から金蔵を守ってもらった事にお礼を言う幻洞

翌日、盗賊たちが捕縛され、安心した気の緩みをついて、何者かが幻洞宅に侵入、金蔵から見事に金が盗まれているのに気が付き

平蔵は、怒る医者と3日以内に戻らねば腹を斬る、もし戻れば無利子で金を貸せと賭けをする。

３日後、幻洞宅の門前に、盗まれた金がソックリそのまま返されていました。そこにあった張り紙には、全額を無利息で庶民に貸付るとの文字が。

庶民から石を投げつけられる幻洞

してやったり！軍鶏鍋屋「五鉄」で酒宴に耽る密偵たち。

実は、五郎蔵が盗賊を捕縛する際に隙をみて盗賊から合鍵をすり取って

まんまと幻洞宅から金を盗んだのだった。

と、そこへ突然、平蔵がふらりと訪れます。

楽しそうだな～、とか言いながら、酒を一杯所望すると、早々に立ち去る平蔵。

帰り際に一言。
「そうだ五郎蔵。盗んだ金蔵の鍵な。早く返しておけよ」
えっ？

呆然とする男ども。おまさはこうなることがわかっていたはずなのに、男たちを止められなかったことを悔やみ、
「だから私は最初から嫌だって言ったんだよ！

明日からどの面下げて長谷川様と顔を合わせりゃ良いんだよ！

なんとかお言いよ！」

「今日はとことん酒を飲んでやる」とやけ酒を飲みあう始末に

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