「宇都宮釣り天井事件」アマゾン電子書籍紹介。角川・BOOK★WALKER
本多正純は将軍徳川秀忠の暗殺を企てて、日光参拝に行き来に宇都宮城を宿舎と定めたを良いことに、将軍の御殿を普請工作し釣天井を落下させて将軍を暗殺しようとした嫌疑の事件である。
徳川幕府の幕臣として父本多正純から正信まで幕閣として仕え、家康には絶大な信頼を得ていたが、秀忠の時代からは次第に疎んじられ
「くそ正信めが、生意気で余の命令を素直に聞かず、使いにくい奴ぞ」
「家康公の寵愛を楯に横暴さが目立つ」
「駿府城が火災で焼失した際に、大御所が再建になるまでの間、家康公は正純の屋敷に暮らし時等、勝ちっ誇った顔は、まるで徳川家の特別に「鬼の首でも取ったような振舞いだった」
「大坂冬の陣も際、徳川方と豊臣方の交渉に、家康公に進言し、大坂城内の堀の埋め立てを提案して功績を挙げたと言っては振れ撒いていた」
大名仲間からは評判は芳しくなかった。
父の正純の功績を笠に着て、その威光で幕臣間嫌われ者になっていた。
家康・父正信が没して、江戸に転任した正純は二代将軍の徳川秀忠の側近として、年寄(老中)に列せらえた。
正純は先代家康の事を例に出して、余計な忠告を進言し将軍秀忠の心証を悪くさせていった。
それでも、先代将軍の家康の意向で二万石加増されて五万三〇〇〇石の大名になった。
その後、福嶋正則の改易に、亡き家康の遺命であったとして下野国小山城五万三〇〇〇石から宇都宮藩十五万五〇〇〇石に加増を受けた。
この加増も周りの幕藩の諸大名の妬みや嫉妬と快く思わない者も多く居た。周りの冷ややかな目を気になったのか正純は、過分な知行である政敵の怨嗟・憤怒に斟酌し、加増を固辞した。
「拙者、過分な加増は辞退を致したい」
と断り続けた。
この頃、幕臣には正純を疑い密かに
日頃から秀忠は秀忠の失墜を望んでいるようだった。
遂にその日が宇都宮城釣天井を持って日光東照宮に参拝する途中の宿として本多正信の居城を宿舎することに決まった。
「本多正信殿の居城に上様の宿舎にして大丈夫か」
と言った危惧す声も聞かれたが老中ら幕閣の多数で大きく反対する者無く決まった。
元和八年(1622)徳川幕府の幕閣の本多正信は奇々怪々な事件に巻き込まれて失脚した。
「うぬ、余に恨みの持つ者の策謀の図り事か」
正信は幕政の非情の裁可を忘れ、策謀を謀った奴を恨んだ。
「正信奴が余の命を狙うは身の程知らず」
将軍秀忠はただならぬ裏切りに激怒した。
幕臣たちは秀忠に有ること無い事、作り事を秀忠に密かに訴え津でけた。
「上様は単純だから、我ら幕臣のそそのかしの言葉をすっかり信じ居られる。」
「積年の恨みを晴らそうぞ」
「福島氏の改易後は、亡き家康公の遺命と言って下野国は小山藩五三〇〇〇石をから宇都宮藩一五万五千国を拝命し、人の弱みに付け込んで私利私欲に走る武士道に恥じる行為、その宇都宮城で身を亡ぼすことに」
それほど本多正信の評判は良くなかった。
「本多殿も弱り目に祟り目だの」
江戸城中はもっぱら、本多正純の噂が密かに蔓延していった。
元和八年(1622)八月、出羽山形の最上氏が改易になった上使として正純は山形城受け取りに派遣された。
九月上旬に最上領に入った正純は、周辺諸大名と共に無事城を接収した。
その時数日間遅れで遣わされた伊丹康勝と高木正次が正純糾問の使者として後を追っていた。
その時すでに正純に謀反の嫌疑が懸けらえていた。
「良いか、正純の魂胆をあぶり出すのだ」
伊丹らは、城下町から城内を見聞、家臣らや普請大工方の諜報活動し尋ね歩いていた。
「お前たち普請大工方は城内でどうのような修理をしているの?」
「家臣に偵察人を送り込むのだ」
「どうやら、御殿の秘密の工事で工作をしているらしいぞ」
「なに、将軍秀忠公が日光の参拝の道中の宿泊時にお命を狙っている」
真やかに尾ひれを付けて隠密、御庭番などに調べ上げさせた」
「これ、本多正純に詰問を致す」
「何故拙者が謀反の嫌疑を懸けられたは合点がいきませぬ」
「正純殿盗人猛々しいとこのことよ」
痛みラは、鉄砲の秘密や宇都宮城の本丸の無断修理、さらにには秀忠暗殺の画策したとされる宇都宮城釣り天井事件などを理由に
「貴殿に十一箇条の罪状嫌疑を冥界に弁明せよ」
「それではと十一箇条についてはと・・・・・?」
正純は最初の十一箇条はさらさら明快に弁明できたが
「追加の三箇条は敵失に弁明できるか」
その三箇条とは城の修理において増築に命令に従わなかった将軍直属の値頃童心を処刑したこと、鉄砲無断購入、宇都宮城修理で許可なく抜け穴を作ったことに有った。
以上の事が権勢を誇った幕政の中枢に有り続けた、本多正信・正純一族は失脚したのである。
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