スポーツの語源は遊戯
日常生活からの遊離
最近スポーツ界で体罰や暴力が問題になっています。
スポーツの語源は、遊戯(遊び)や日常生活の労働などから離れ、気晴らしをするものです。
「スポーツは人に強制されてやるものでなく、自らの意思で自己鍛錬すること」と言われております。
私もスポーツの指導にかかわっているものとして、大変心を痛めております。
罵声や怒号が響く
あるスポーツの大会。ベンチの指導者からの、選手に向かって浴びせる罵声や怒号、これが小学生の大会なのかと眉をしかめてしまいます。
なかには、コートにいる選手を呼びつけて罵声を浴びせることも。手をあげることはないにしても、言葉の暴力ではないでしょうか。
チームを勝たせたい気持ちはわかりますが、もっと適切な助言やていねいな指導を行なうべきではないでしょうか。
勝つことだけでなく
子どもの心の成長を
勝つことにだけこだわって、罵声や怒号を浴びせられた子どもの心はどんなだろうか。
そしてこの子らがやがて大人になって、指導者になったときに同じことを繰り返してしまうのではないでしょうか。
また、あまりの厳しさについていけなくなり、途中でやめてしまう子も出てきてしまいます。
しかし、指導者や一部の保護者の中には、「このくらいでやめるような弱虫は、大人になっても社会の厳しさに生きていけない。」と厳しい指導はあたり前と考えている人もおります。
私は、決して甘やかした指導とか、遊ばせておけばよいとは思っておりません。
子どもたちも、負けるよりも勝ちたいと思っており、勝ったときの喜びはなににもかえがたいものがあります。
子どもにとってスポーツを楽しく
最近いろいろなスポーツのチームで「子どもが集まらない」という声を耳にします。
さまざまな要因が考えられますが、「指導が厳しい、保護者の負担が大変」といった声も聞かれます。
大人の責任で、子どもにとってスポーツを楽しいものにしたいですね。
我々は子どもあっての指導者です。
保護者の負担もチーム全体で配慮しながら、一人でも多くの子どもたちがスポーツを楽しめる環境をつくっていきたいものです。
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