小室圭さんの話です。
と言いながら、先ずは、自分の話をします。
中央大学の法学部と言っても、実は、司法試験を受ける気がない学生が、ほとんど。
司法試験を志す学生は、学内の司法試験受験団体に入り、体育会系のノリで、勉強します。
真法会、中桜会、玉成会、郁法会、正法会などと言った、古臭い名前の司法試験受験団体がたくさんあります。
そうした団体に、10倍を超える倍率の、ペーパーテストと面接を経て入会。朝から晩まで法律漬けの学生生活を送ります。
「海の王子」とは大違い。まさに法律馬鹿です。
しかし、試験には、めっぽう強い学生になります。
余談ですが、最近、中央大学のロースクールの司法試験の合格実績が、奮いません。
その理由は、中央大学法学部の卒業生の多くが、中央大学のロースクールではなく、慶応、一橋、東京、早稲田など他の大学のロースクールに進学してしまうからだそうです。
多様性の現代、違う大学を経験する方が、妙な偏見や愛校心がなくなり、これはこれで、いい傾向でしょう。
ちなみに、私も卒業した大学は3校。
話を、戻しましょう。
小室さんは、法学部とは無縁のICU卒。法学部卒業生と比べ、大きなハンディを負っています。
弁護士になるために重要な、頭が一番フレッシュな4年間を、無駄にしているからです。
大学の理系を目指していた私も、法学は全く未知の世界。少しでも早くリーガルマインドを身に付けたいと思い、「郁法会」という司法試験受験団体に入りました。
4年間、法曹を目指して入ってきた仲間に揉まれたおかげで、企業就職後も、ロースクールに留学し、法務部門のトップにもなりました。
小室さんは、日本の法学部を飛ばして、初めから、アメリカのロースクール。母国語でなく、英語で法律を学ぶのですから、効率が悪いのは、当たり前。
日本のロースクールの未修コースを卒業して、日本の司法試験に合格してから、留学するという、真っ当なルートを選んでいればと、残念でなりません。
小室さん、このままでは、NY州の司法試験に受かっても、日本語はうまいが、英語が下手な、アメリカの弁護士となってしまいます。