岸田首相のアメリカ訪問を見て分かった。
日本は、いまだに宗主国アメリカの従属国に過ぎないのだと。
このままでは、日本人は、ウクライナ人のように、アメリカ国民のために、命を差し出さなければならなくなるかもしれない。
こういうことを言うと「けしからん」と、お叱りを受けるかもしれないが、敢えて言わせていただいた。
日本には、自衛隊よりはるかに強力な、約6万人の米軍が、横田基地に司令部を置き、各地に駐留している。
さらに、海上には第7艦隊。
まさに日本は、アメリカの極東軍事基地。
駐留米軍が動けば、日本は、1日でアメリカの統治下。
ロシアのウクライナ侵攻とは違い、日本は無抵抗。
朝起きたら、駐日アメリカ大使が、日本の首相なんて、考えてみれば恐ろしい話。
しかし、その方が安全保障上、日本にとってはベストだったのだろう。
日本人は、日本は日本、アメリカではないと思っているかもしれない。
しかし、中国やロシアや北朝鮮は、日本はアメリカの植民地くらいにしか考えていないだろう。
それどころか、そんな日本と、安全保障や外交問題を、アメリカ抜きで、交渉できると考えている政治家なんて、中国やロシアや北朝鮮ばかりでなく、西側諸国にだっていないだろう。
日本と交渉したところで。
アメリカが、横槍を入れれば、全て白紙に戻されると考えるからだ。
だから、日本と外交交渉をして、条約を結んでみたところで、無意味だと考えているのだろう。
そんな日本なのに、日本人は、中国やロシアや北朝鮮が、日本との外交交渉に、前向きではないと、いつも憤っている。
不思議だ。
おそらく世界中の国々は、口に出しては言わないが、日本には独立国家としての当事者能力がないと認識しているのに。
国連で、非常任とは言いながら、安全保障理事会のメンバーになっているのも不思議なくらいだ。
日本の後ろには、常にアメリカがいる。
だから、日本はどの国とも、まともな外交などできないと観念すべきなのに。
そうは言っても、日本が、アメリカから独立するなんて、今のところ絶対に不可能。
空想だ。
だから、繰り返し言いたい。
戦国時代の様相を呈して来た、この世界で、日本は、世界3位の経済大国に相応しい軍事大国にでもならない限り、独立国家としての外交などできないということを。
しかし残念ながら、それは無理。
だから、日本の置かれている現実は厳しい。
日本が頼りにするアメリカも西側諸国も、遥か彼方。
逆に敵対するロシア、中国、北朝鮮に囲まれている。
近い将来、極東で、アメリカ対中国、ロシア、北朝鮮の戦争になれば、戦場は日本や台湾や韓国や北朝鮮。
アメリカも中国もロシアも、互いの本土には手を出さないからだ。
西側諸国だって、遠く離れた極東での、イデオロギーだけで利害の無い戦争などに関わりたくないだろう。
結局、「アメリカ国民の自由と民主主義」を守るために、日本人は兵士に、日本は戦場になるだけ。
考えて見れば、アメリカは、そのために日本を育ててきたのだから、しょうがないと言ってしまえばそれまで。
ただ、日本の運命をアメリカに頼って、ウクライナのようになるくらいなら、いっそのこと、もう一度アメリカに占領してもらう方が、いいかもしれない。
アメリカが大好きな日本としては、中国が台湾を併合する前のこの機会に、アメリカに、日本を併合するようお願いするという手はあるかもしれない。
ただ、アメリカはノーだろう。
アメリカの人口の3分の1の日本を併合するなんて、アメリカにとっては、革命のようなもの。
政治的に絶対に受け入れられないだろう。
残念ながら今の時代、イデオロギーだけで利害の無い国家間の関係などあり得ない。
それを認識しておかないと、日本は舵取りを間違えるかもしれない。