【小説 「西側諸国の防波堤 ウクライナ合衆国 建国の日」 予告編】
202X年、ようやくウクライナが、ロシアを押し返して、戦いは終結。
残されたのは、荒廃したウクライナ。
その復興が、西側諸国の大きな課題となった。
ウクライナは、NATOの軍政下に入り、西側諸国による復興が始まった。
しかし、西側諸国が、抱え込んだのは、ウクライナの復興だけではなかった。
ウクライナとロシアが戦っている間に、極東では、台湾、韓国、日本において、立て続けに有事が勃発。
結局、台湾は中国に併合。
日本と韓国は、東京とソウルに核弾頭ミサイルが撃ち込まれた。
その時点で、日本と韓国は、アメリカの軍政下に入ることにより、有事を乗り切った。
その後、日本と韓国の復興を検討していた西側諸国は、実にうまい手を考え出した。
日本と韓国とウクライナの3カ国の、セットでの復興。
3カ国を統合して、ロシア、中国、北朝鮮の防波堤とするというものだ。
3カ国による統合のおかげで、経済力は世界第3位。
なかなかの大国。
復興と西側諸国の安全保障を兼ねる素晴らしい統合だとして、アメリカは自画自賛。
統合される3カ国は、ロシアに勝利したウクライナを讃えて「ウクライナ合衆国」と命名された。
大統領は、もちろん、ウクライナの英雄ゼレンスキー氏。
公用語は、英語。
日本も韓国も、消えて無くなってしまったかのようだ。
そして、いよいよ、「ウクライナ人の、ウクライナ人による、ウクライナ人のための、ウクライナ合衆国」の船出となる日が来た。
一応、日本人も韓国人も、ウクライナ人になってしまうので、こう言う表現になる。
ただ、かなりの違和感は否めない。
悲しいと言えば、悲しいが、西側諸国の強いご要望なのでしょうがない。
日本人も、大好きなウクライナ人になれるのだから、良しとするしかないだろう。
乞うご期待。