かえるぴょこぴょこ 

おもとのダメでもともと日記

覚悟を決めて読んでね

2013-06-14 21:43:04 | インポート
今日はおもとのお勧めの本の紹介をしたいと思います。
宮部みゆき『ソロモンの偽証』第Ⅰ部事件 第Ⅱ部決意 第Ⅲ部法廷
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この本は三部作でできていて、読むのが大変だと思う方も多いだろう。読んでみたら別の意味で大変になる。きっとはまって他の事に手が回らなくなる。そんな魔の本。きっと読み終わるまで手から離せなくなるだろう。
クリスマスの朝、生徒の遺体が見つかった。死因は転落死。自殺としてかたずけられた事件が、ある告発状でひっくり返される。それは、亡くなった生徒の同級生で学校一の問題児、その生徒が亡くなった生徒を殺したという告発状。自殺なのか、他殺なのか・・・本当の真実は何か!噂、マスコミ、嫉妬に惑わされ、学校の中がどんどん狂わされる。無力な大人にはもう任せられない。亡くなった生徒の同級生らが立ち上がり自分たちで真実をみちびきだす!!さあ、学校内裁判の始まりだ!生徒達が、導きだした答えとは!?そして生徒たちが手に入れたものとは、勇気か!希望か!真実か!
このお話のすごいところは第Ⅰ部と第Ⅲ部では人間が成長したということが分かることだ。多くの中学生がお話の中では出てくるが、どの子もⅠ部からⅢ部の間で成長している。読み終えたとき、一人一人の頭を「良くやった」となでてあげたくなるだろう!!学校内裁判であるが、実際の事件(人が亡くなる)を扱うということで、重い内容だと思うだろうが、子供がやる裁判だからこそ、実際の裁判(大人の裁判)にはない情が多く表れる。子供の力は素晴らしい。感動させられること間違いなし!!