母が亡くなって3ヵ月
まだまだ心も身体も癒えきっていないなか
なんでウチばかりかと
恨みをぶつける場所もあるはずもなく…
父に食道がんが見つかった
6月にコロナに罹った父
なかなか回復しきれず肺炎にもなりかかった
やっとよくなりはじめたころ
食事のときの胸の痞えが気になるようになり
そのころ母の在宅介護が決まった
胸の痞えはコロナの後遺症の類と思ってやり過ごしていた
母の四十九日が済んでも
いつまでも治らない胸の痞えに
やっと病院へ行った父に突き付けられたのは
今度は自分自身への病魔だった
母はなぜか急ぐように逝ってしまった
在宅介護にしてたったの3週間
これから大変になるだろうと
家族全員がちゃんと覚悟していたのに
なんでそんなに急いで…と思った
けど
母は知っていたのかもしれない
「私はもういいから、アンタゆっくり治療しなさい」
父が手遅れになる前に、と
身を引いたのかもしれない
今思えば…の話だけど
母らしいというか
それなら急いで逝った理由もわかる
11月12日(火)検査入院をした父
ありとあらゆる検査をしたらしい
奇しくも母と同じ病院(分院の方)
11月23日(土)
先生からのお話があり、食道がんの告知をされた
大きさもそれなりだが深さが深いようで
病巣だけの摘出は不可能らしい
おまけに食道付近に2つ、胃の近くに1つ
リンパへの転移も確認された
ステージ3
治療方針の説明があり
先に化学療法(抗がん剤)の治療をして手術をするとのこと
抗がん剤は3クール
1クール5日間の抗がん剤投与後2週間おいて次のクールへ
3クールが無事に終了したら1か月休息して手術へ
手術後1カ月ほどで退院という具合で
その間4ヵ月…一度も退院及び外泊さえできないという
そして万が一、3クールまでに著しく進行してきたら
抗がん剤はやめて即手術へ
手術は、食道とその周りのリンパを切除して
その後胃の半分を切除した食道に移植する再建術
大がかりな手術になるらしい
そして、術後の生活が
特に食生活がとっても大変になるという説明を受けた
私は少しだけ安堵した
母の時は「半年後の話はできない」と言われた
これ以上悪化しないように
今をどれだけ維持できるか…そんな治療だった
父は違った
手術後の食生活や仕事復帰の可能性など
先生は未来を話してくれた
治すための治療で治すための手術なんだと
そう思えた
今度こそ
付き添うだけじゃなく、寄り添える娘になりたい
まだまだ親孝行し足りてないんだよ