同意求められても な
さすがの妻も 多少は考えるようになったのだろう
成長したもんだ
あなたは飽きない ずっと一方的に言われてた
妻の夕飯
雨の中ヨーカドーヘ行ってちょこちょこ買ってきたと言う
海ブドウ 沖縄で取れる海草
初めて食べたが 食感が爽やかだ
夕飯の会話が楽しみになってきた
1時間ほどおしゃべりする
今 妻はチラシを見ている
老眼鏡の鼻眼鏡が似合うようになった
見ようによってはチャーミングでもある
同棲を入れて40年
世間様の御夫婦は年齢相応に 都会的に
倦怠とアンニュイに浸っているとゆうのに
我々は飽きもせず
とっくに飽きてしまってもいいのに
我々夫婦は 要するに 飽きるか飽きないか この一点で結びついているようだ
好きとか嫌いとか 微妙な男女関係など無く
まるで趣味の夫婦 俺は妻の趣味だから それはいいとして
飽きないもの 飽きない か
食い物だ ご飯
白い 熱々のご飯 これしかない
妻は玄米ごはん 五穀ご飯がいいと言う
あれは 戦後の 麦ご飯 外米 芋ご飯を思い出していけない
妻は健康にいい 身体にいいと言う
ご飯はおいしいと思って食べるものだ
身体にいいなどと言う 不健全な考えで食ったらいけない
大体精米する前の玄米など 糠くさくて食えたものではない
おいしく食べられる玄米などあるわけがない
だから昔 ぴかぴかの白米にあこがれたのだ
今の玄米は進化してるのよ
はいはい そうですか
俺 朝ごはんは 白いご飯
妻 食パン ライ麦パン 時折 玄米パンのトースト
牛乳にブルーベリー酢入れて黒ゴマの粉末入れて
舐めてみたが ちっとも旨くない
で 共通は味噌汁
毎日食っても飽きない
それが 食い物としてのあるべき正しい姿だ
朝ごはん
白いご飯には
おかず どれか一品あればいい
自分で作った漬物
売ってるものは 目をつぶって食うと 不思議なことに
素材が違うのにも関わらず みんな同じ味になってしまう
しょうがないので 自分で塩だけで揉んで一夜漬けにする
茄子は茄子 キャベツはキャベツ 大根は大根 蕪は蕪 白菜は白菜になる
半熟の2個の目玉焼きとキャベツの千切り
黄身を 箸でつんつんして醤油を垂らす かき回して 白身は後で食べる
千切りのしゃきしゃきのキャベツを箸で一掴み ゆっくり絡めて
熱々のごはんと一緒にほうばる
はふはふ しゃきしゃき 醤油と黄身が香り
キャベツの 青みが 甘味が 鼻腔にふわっと幸せが広がる
生卵1個
平らなところで こつりと割る 角よりもいい
からざを取って 醤油をたっぷりいれかき回す 醤油色している
これで ご飯大盛り2膳はいける
妻は醤油掛けご飯だと言う
納豆か豆腐
納豆は4パック98円 豆腐2丁で110円
当然 遺伝子組み換えの大豆であることは間違いない
が もう子供を作るなんて予定すらたてられる年ではない
残り寿命 10年か15年
心おきなく 何でも食える年になった
おいしく食べられれば十分 芥子はたっぷりがいい
で
俺にとっては 妻は白いご飯
妻にとって 俺はトースト
? よくわからん