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今朝は4時半に起きる
妻は5時半に一拍の旅に出かけた
いってらっしゃい 楽しんでおいで
ありがとう 行ってきます
玄関の鍵をかけ二階の居間へ戻り
台所へ立ち 小鍋に 昨日の鳥の水炊きのスープの残りを入れ
生のなめこをむしりいれ 一煮立ちさせてガスを止める
まだ食欲は湧いてこず 今朝の味噌汁に あと豆腐と葱を入れようかななんて思う
おかずは 昨日漬けた茄子と大根の皮の塩ずけでいい
茶をすすりながら 新聞を読み ニュースを知った所で 自分の日常は変わらないな と 思う
PCを開け 昔の写真を手繰る
3年前の9月26日 仕事が終わり 帰り道 コスモスが咲いていた
道端に車を止め 草むらからコオロギの鳴き声がして
写真を撮った後 しゃがんで コスモスが風にさやぐ音を聞いていた
前を見るより 後ろを振り返り 感情を大地の造形物に託すようになったのはこの頃からだった
花を咲かせる事が出来なかった自分を眺め
慨嘆もせず 自責の念も無く 諦めも無く 我慢も無く これでいいのさ
と そう 素直に自分をながめられる自分に 戸惑いを覚えた
慰みや 和みを大地に求めてるわけでもなく
いいなあとも 醜いとも思わず ただ耳を傾ける
自分とは関係なく 勝手におしゃべりする 大地の語らいを 通りすがりの自分が聞く
自分は この世の 通りすがりの異邦人かな? なんて思う
夜は夕飯の支度したり 酒飲んだり 妻と会話したりで日常の延長だ
朝の出勤時間までの3時間ほどが 無為の時間
ただひたすらボーっとしていたり 短詩などをああでもないこうでもないなどと
無意味な どうでもいい時間がこんなに安らぐなんて
年を取る事によって 初めて得られた感覚だ
無為を遊ぶ
華やぎも 快感も無く かといって不快ではなく だけど この時間を欲しがっている
嘗ての自分のように 人と 物と関わってばかりの日常には もう 戻れないだろうな
お もう7時か
今日の弁当は 昨日作っておいた 芋と玉ねぎと人参だけのカレー
ご飯を詰めてかけるだけだから楽ちんだ
さて朝ごはんにしようかな