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AB19450916VIRGO
 

贈り物

2007-04-06 22:11:58 | 自分への語り事
この1ヶ月近くの体験で 得たものがある
今はいつものように酒を飲んで いつものように何事もない

DNAのコピーは完全ではない
膨大な量だ 転写ミスは起こる
その転写ミスが高血圧 リューマチ 癌になりやすい体質を作る
鬱も転写ミス 脳の代謝機能のミスコピーかもしれない


医者から何もありません 普通ですと言われても
100%病から 0%健康まで
1%から99%までのグレイゾーンがある

その原因もわからず 今 鬱々とした気分はなくなった

どうやら
原因と結果が逆のようだ
原因があって 感情を引き起こすのがノーマルな反応だが
セロトニンか何かはわからないが
分泌異常を起こし

まず 最初に感情が発生してしまう

次にその感情のままに 判断 決断してしまうから
あたかも 起こる出来事が その原因であるかのように
思い込んでしまう

どうも 錯覚していたようだ

振り返って見れば 春や秋の季節の変わり目の頃
何かの行動をしているのを思い出した

会社を作った時 妻と知り合ったとき そして恋人と別れたとき
普通ならじっくり考えるべき時だが
勢いで 決断してしまったように思える

このようなことを 心の問題とするから面倒な答えになっていた
そうではない 遺伝形質に過ぎない

もともと持っていたのだろう
花粉症が 突然発症するように

老化が引き金になり 脳の代謝機能が
いつものように 働かなかったようだ

自分でも不思議であるが
人に対しての行動はまったく変化しない
笑顔も出る 普通に話もできる
社会的接触には何も変化は無い

ただ一つだけ違うのは
心が 空っぽになることだ

簡単に言うと 何をしても楽しくない

Mさんが言ってたように
泣きたかったら泣き
悲しかったら 悲しみ
寂しかったら 寂しがっていればいい
素直に

普段の生活で出会う人たち
笑顔でいても いつもと変わらなくても
心の空洞を抱えているのかも知れない

わからない


もう一度考えてみよう 記憶が新しいうちに

これはまるで 昔 恋人や 父親を事故で亡くした後の
長かった 喪失感 やるせなさ 無力感にとても近い感情だ

あの時は 相手の死という 目を背ける事のできない現実があった
最愛のものが死ぬ 悲しむのは 当たり前の反応だと思う

だが 今回のは そのリアルが無い
実態や現実が無いのに 感情だけが一人歩きしている
何も無い虚空を掻き毟っているような虚しさがさらに加わる

心とは現実と向き合ってこそ 初めて発生する

実体の無い感情とは 
脳の感情抑制機構がある種のバグをおこし
あるいは レセプターに受容障害を起こし
通常の反応を起こさなくなっている可能性がある

この状態で 日常生活をし 社会的接触をするのは
心にも体にもかなり負担がかかる
事実疲れた 消耗しきった感じだ
歴史とかに気持ちを集中させていなかったら
バランスを失っていただろう

実体の無い沈殿を否定し
感情の嵐が ただの夢 幻影である
そう認識する自分の意思だけが頼りだった

運がよかったのだろう

自分の花粉症は年々軽くなってきている
ここ数年は 薬もいらない

自然とは偉大なものだ
人間の体は必ず修復機能を持っている

どんな病も気の持ちようと言う
そのとおりだと思う
自分の体を信じて 労われば
必ず 体はそれに答えてくれる

頭脳とて 体の臓器の一つ
故障するときもある
労わって 余計なことを考えず
安静にさせてあげれば
自動的に 元に戻ってくれる

心から 鬱々とした苦しみが無くなり
心が軽くなる
現実はそのままなのに 沈殿が無くなり
揺れが無くなる

貴重な体験をさせてもらった気がする
また 起きるかも知れないが 一度経験すれば
次の 扱いは楽になるだろう

自己存在の場である 前頭葉第42連合野は損傷を受けていない
感情の神経系から来る 偽信号に迷わされず
正確な事実の反応を送り返せば
自動修復機能は働き始める

強い意志が必要だった
この感情が 本物ではないと信ずるのはかなり難しかった

無事ソフトランディングができた
悩み事が ただの出来事に感じる
これでいいのかわからないが
苦痛は無くなった



不器用な男だと思う
妻は よかったわね と言ってくれた
この一ヶ月は 何だったんろう

素晴らしい贈り物だったように思う
まなぶ事は 大事な事だ



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