誰でも一番確実なのはいずれ死を迎えるということでしょう。その事実を知っていて生きているのは、人だけでしょう。今生きている人で染んだ経験のある人はいません。シックスセンスの映画や日月恩(たちもりめぐみ)のギフトのような死んだ人が見える人は別でしょうが。また輪廻転生、リーンカーネーションを信じている人で、前世を全て覚えていて死んだ時のことも覚えている人は別ですが、誰もが最後は死ぬのに、誰も経験をしたことがないから、恐ろしんでしょう。でも死ぬっていうことはそんなに恐ろしいことでしょうか。僕はそうは思いません。
昔は人は自分の家で死ぬのが普通でした。今は病院のBEDで線を沢山つけられ、チューブがいっぱいで落ち着いて死ぬこともできないでしょう。どうしてそうなってしまったのでしょうか。自分の家で誰でも死を家族とともに迎えたいのではないでしょうか。僕は娘たちに見送られたいです。そっけない病院の白い壁を見ながら死にたくありません。自分の片付いていない本だらけの部屋で死にたいです。またホスピスというところもあるようです。僕は行ったことがないのでよくしりませんが、医師に治癒の可能性がない人が、延命治療は拒否して、痛みだけをとる治療をしながら、死を迎える施設みたいです。
三島由紀夫が最後に書いた「豊饒の海」全4巻の小説は輪廻転生を書いた小説です。4巻を通して観察者は一人います。彼が知りあう人が最初に出会った友達の生まれ変わりだと気付きます。とても面白いから、暇があったら読んでみてください。三島由紀夫は仏教の言うところの阿頼耶識まで達していたから、死というものに全く恐怖感がなかったから、会う言う最後を遂げたのだろうと思います。もう20年以上前のことですから、知らない人が多いでしょうね。村上春樹がまたノーベル賞を逃しましたが、三島が生きていたら、必ずノーベル文学賞をとっていたと思います。
人はいつか必ず死ぬのは知ってはいますが、それがいつか分からないから、平気な顔をして生きていけるのでしょう。もし自分が死ぬ年月日時間を知っていたらどうでしょうか。もう少し一生懸命生きる人もいれば、やけっぱちになる人も出てくるでしょう。また自分で死を選ぶ人も大勢います。毎年日本では3万人の人が自殺していきます。多分自殺する人はもう正気ではなくなり、選択肢が自殺だけになるのでしょう。そうでないと自殺なんて簡単にできないでしょう。誕生日が嬉しいのは若い時だけです。年をとるにつれて1年が短くなっていきます。それは相対的時間の感覚で、20歳の人は1年が20分の1、40歳の人は40分の1と半分になるから、当然短くなります。
来週は3連休のクリスマスイブ。みんな素敵な楽しい時間を過ごしてください。明日は明るい話題を探しておきます。