僕は久しぶりの休みです

　以前は精神分裂病と言われていましたが、今は統合失調症といいます。その割若い年齢で発症し、原因ははっきり分かっていません。今までこの病気に罹患すると治癒不可能と言われていましたが、現在では良い薬が沢山出てきて、良くなると普通に仕事ができて、結婚をしている患者さんもいます。
　それでも昔と変わらず、世間の眼は冷たいものがあります。どうしても心の病は偏見をうみがちです。精神科のクリニックが軒並みに増えて、どこのクリニックも繁盛していますが、精神科のハードルは高いものがあります。
　この病気の特徴は病識がないのが特徴で、医師の処方薬を決められたとおりに飲まないことが、回復の邪魔をします。誰かがそばにいて、薬の管理をしないと病気は進行していきます。幻覚（幻視、幻聴）が起こったり、訳がわからなくなります。急に症状が出てくるわけではないので、気がついたら病気になっていた、という場合が多いようです。
　現在では統合失調症のための、地域作業所や厚生施設が増えているので、そういう場所の利用もよい方法だと思います。しかし薬は一生飲み続けなければなりません。家族の方も巻き込まれ、共依存になるケースも多く見られます。諦めないで、病気とうまく付き合っていくのが一番だと思います。