心は元気ですか?

最近心の健康が日本だけでなく、世界中でおかしくなっているように思います。そう思う方読んでください。

PTSD(事故後ストレス障害)について話します

2007年04月04日 07時53分39秒 | Weblog
PTSDと検索エンジンで入力すると、沢山の説明がでてきます。ここではそこには書いていない事を、話します。
僕は阪神淡路大震災の時は、外科医として震災後2日目に現地入りしました。緊急を要する重篤な患者が次々に運ばれてきて、朝6時から夜12時まで手術しました。今回の能登半島地震でもいえることですが、薬剤の不足がいつまでも改善されていません。僕は大きなケースに約200人分の薬を持ち込みましたが、半日でなくなり、後は現地に運ばれてくる薬剤を処方しましたが、自分の使い慣れていない薬が多いので、頭を悩ましました。そして前回の阪神淡路の時は運ばれてくる患者を手術するだけで精一杯でしたが、その後フォローが大事だと今回つくづく思いました。
特に今回の地震は80歳を超えたお年寄りが、初めての経験でこんなに怖いことはないと、みなさんが言われました。核家族化してお年寄りだけの世帯で、家がなくなりこれから死ぬまでどうしたらいいのか、不安をみなさん言われ、余震で恐怖感がよみがえってくるのでしょう、パニックに陥る方が殆どでした。
この体験が心の傷となり、不眠をみなさん訴えました。
なんでもなくても避難所生活は、落着きません。まして帰る家がないというお年よりには、かける言葉も無い状態でした。
地下鉄サリンの時は、人為的な災害だった為、病院が受け皿になりましたが、地震の時は道路が車が走れない状態に寸断され、病院に運ぶのも難しい状態が続きます。一日も早いインフラの整備と、被害に遭われた方々の、手厚い看護が必要です。
ここに改めて、お見舞い申し上げます。

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