中日新聞 夕刊の「釣り情報」 に掲載された記事です!
天然もの早くも躍動
岐阜県郡上市の長良川(郡上漁協)では、2月11日に解禁を迎えた。幕開け早々ではあるが、同市八幡町相生地区の支流・那比川では早くも天然アマゴが躍動。名古屋市の岩松誠一さん(69)が入渓し、天然アマゴを狙った。
上流部の高畑温泉より少し下流のポイントに午前8時から入川した岩松さん。タックルは竿(さお)7メートル、水中糸はフロロ0.08号、オモリはガン玉3~4号、ハリ渓流ゼロ4号、エサはキンパクとヒラタ。仕掛けを細くしたいわゆる「ゼロ釣法」という釣り方である。
開始早々から16センチ前後の小ぶりサイズが釣れだす。ポイントを変えながらエサを流していくと23センチの良型アマゴがヒット。仕掛けが細いので引き味をゆっくり楽しみながらタモに収めた。この場所だけで釣果は23匹。車で少し下流に移動して竿を出したが、ここでは1匹追加したのみ。再度場所を移したが、先行者がいたようで釣れなかった。正午に釣り終え、20センチおーばーのアマゴ4匹だけキープし後はリリースした。岩松さんは翌週にも那比川中流域に行き、同じように釣れたという。
那比川では漁協が秋に、成魚と稚魚の中間の大きさに育った15センチ前後のアマゴを81キロ放流している。同時に稚魚も放流しているため、岩松さんが釣った大きいサイズは昨秋放流のアマゴ、小ぶりなのは放流稚魚と推測される。
那比川は冬場でも水温がやや高めなので、2月からでも天然アマゴとして釣れるのだと岩松さんは言う。コブシの花が咲く3月下旬ごろからは管内でも天然アマゴ釣りが本格化する。安全釣行で渓流釣りを楽しもう。
年券は5000円(心身障碍者と女性、満70歳以上と25歳未満は3300円)、日券は1000円(心身障碍者と女性、満70歳以上と25歳未満は700円)、19歳未満無料。▽郡上漁協☎0575(65)2562
(中日釣ペン・餌取春義)
中日新聞 夕刊 2023.3.02付 掲載記事