al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

一つの終わり

2011年09月25日 | 合唱
昨日、所属合唱団「郁の会」の第10回定期演奏会が無事終了いたしました。お越しいただいた皆様には心より感謝申し上げます。

さて、4年間在籍したこの合唱団を昨日の演奏会をもって退団いたしました。先生はじめ団員の皆さん、演奏会にお越しいただいた皆様には大変お世話になりました。有難う御座いました。今後は、地元でアマチュア声楽家として、そして家内共々にシンフォニエッタ静岡合唱団の一員として音楽に向い合っていきたいと思っています。

奇しくも本日、取引先に修行のため出向していた長男家族が年季明けで帰省し、来月から後継者(専務)として家業に就くことになりました。仕事の面でも家庭生活の面でも音楽活動の面でも、新たなステージの始まりです。

事業継承、世代交代、そして自分自身としては第2の人生を見据えて、地元にしっかり腰を据えて活動して参りたいと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

フォーレ・レクイエム第2稿

2011年09月05日 | 合唱
SSJCで演奏するフォーレ・レクイエムの第2稿のCDが届きました。フォーレ自身の筆によるオリジナル版です。
 #その後の大編成版はフォーレの許可を得て出版社が改訂したものと思われる。

初版には無かったOffertoriumとLibera meが加筆され、ヴァイオリン(ソロ)、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、ティンパニ、オルガンという初版の構成にホルン、トランペット、トロンボーンが加わったオケ編成です。

その後、出版社の要請で大きなシンフォニックな編成に改訂され、それが好評だったために、今では殆ど聞かれることが稀になったオリジナル構成。

SSJのマエストロは、ヴァイオリンを2本にするとか多少の手を入れて20名ほどのコンパクトな編成で臨むようです。

で・・このCD・・・繊細さが違います。オケが小さいですから合唱が際立ちます。演奏は少しもドラマチックではなく、深く静かに眈々と流れ、その上で合唱が薄いヴェールが風に揺れるように響きます。

合唱はモンティヴェルディ合唱団で、クリュイタンス&パリ音楽院管のCDも持っていますが、同じ合唱団でも全然繊細さが違います。多分、人数も相当違いますね。合唱というよりも各声部3~4人の声楽アンサンブルみたいです。

ああ・・出来立てほやほやの合唱団でこれを演るの?

ため息と共に冷や汗が出てきます・・・・

何だか、ちょっと触っただけで壊れそうな薄いガラス工芸品のような・・・

SSJC:シンフォニエッタ静岡合唱団3回目

2011年09月05日 | 合唱
シンフォニエッタ静岡合唱団(以下SSJC)の3回目の練習が台風のさなか、先週の金曜日にありました。

新設の合唱団。指導者はオケのマエストロ・・つまり専門の合唱指導者ではありません。プロオケですから、いつもプロの演奏家を相手にしている訳で、アマチュアの集団を導いた経験はない。だから、合唱指導も団運営も手探りです。

彼の掲げた(であろう)目標は高い。技術的にも音楽的にも。と同時に彼が実現したいのは高い意識を持った音楽家の集団。つまり自らが率いるプロオケと同じような空気を、この海のものとも山のものとも分からない合唱団に求めている(w

集まったメンバーは玉石混淆。未経験者も2割がた居る。初回の声出し練習ではキーボードと同じ音が出せない人が何人か(汗;
和声練習をしても、和音のどこにもハマらない声がいくつか聞こええる( ̄□ ̄;

それでも彼は、意識の高い団員が、お互いを尊重しあい、自立的、有機的に活動する合唱団を目指している。

ある意味で・・夢想家でもある。

初回。彼も団員同士もお互いを探りながらぎこちなくスタート。
前回。団員の反応を見ながら方向性の見えない練習が・・・

そして第3回目。不思議に柔らかなまとまりみたいなものが・・
練習も大きな進歩はないが、何か皆が合わせようとする空気が出てきている。
現時点の上手い下手はともかく、この「合わせよう」という気持ちはアンサンブルには不可欠なもの。それを大事に育てながら時間をかければ・・

幸いなことにマエストロは焦ってはいない。夢想家ではあるが(笑)現実はちゃんと直視している。

イケルかも!

練習後、隣のバスにパート自主練を持ちかけたら、彼も同様のことを考えていたらしく、二人で計画してバス連中に提案することにした。月に2回の練習なので、もう1回自主練があっても負担は少ない。発声と音取とパート内アンサンブルの練習を・・・

取り敢えず・・ちょっと動き出そう。彼の夢にしばらく付き合ってみよう。

面白くなりそうな予感・・・・・