al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

今年も・・・

2011年12月31日 | もろもろ
残すところ数時間となりました。

お世話になった皆様に心より御礼申し上げます。また、義父が他界したため年賀状は失礼させていただきます。喪中葉書を出しましたが、何人かから宛先不明の返送もありましたので、ここでも改めて失礼の段お詫びいたします。

さて、今年は何と言っても東日本大震災。日本中が打ちひしがれ、同時に被災された現地の皆さんの不屈の精神や相互扶助の精神など、日本人が長らく忘れていた大和魂を拝見し、勇気づけられた一年でもありました。

一方で政治や経済は惨憺たる状況です。特に政治は世界中で混乱し民主主義の欠点ばかりが目に付く一年でした。「半数プラス1票による意思決定」の裏側にある「中道=歩み寄り」の見られない、そして大衆迎合、政権の維持と我が身の保身ばかりが。

この日記を書いている今、とうとうユーロは100円を切り、新しい年はさらなる円高で始まるのか?と・・。このままで大戦前夜のようなナショナリズムが充満した世界になってしまうのでは?と一抹の不安が頭を過ぎります。

とは言うものの、明日は確実に訪れ、暗い夜は明るい朝になり、寒い冬の後には暖かな春が来ます。明日に希望を繋げながら毎日を生きる!来年をそんな年にしたいと思います。

この10月、1年間の出向を終えた息子たちが帰ってきました。専務に就任し、経営陣の一員として社業に励んでいます。事業継承も取り敢えずは順調にスタート。リーマンショックや震災ショックにも耐えて、お陰さまで業績は好調に推移し、今9月決算では売上、利益ともに過去最高を記録、その後もタイ洪水の影響も今のところ少なく、短期的には明るい気持ちで新年を迎えられます。私自身の仕事への関わり方は次第に薄くなっています。多少の寂しさも感じますが、「この数年で役立たずになる」というのが目標ですから喜ばないと(笑)

歌の方は・・・

9月の演奏会をもって合唱団「郁の会」を退会し、地元の「シンフォニエッタ静岡」というプロの室内楽団専属の合唱団に入りました。まだ本格的な合唱練習は始まらず物足りなさを感じていますが、年明けからは楽曲に取り組む予定なので、それを楽しみにしています。さて、どんな合唱団になるんでしょうか・・

声楽では、昨年末から初夏までは舞台が続き充実した半年を過ごしましたが、後半は来年春に大きな演奏会があるため去年のような暮れの演奏会は取り止めましたので、何となくダラダラと過ごしています。次々に本番がないと本気にならない性質なのでダメですね。4月1日が本番なので年明け2月になると伴奏合わせやリハーサルが入ってくるのでエンジンが掛かってくると思います。
来年は合唱団の演奏会はありませんので舞台は声楽だけになりますので、声楽中心の一年になると思います。

そんな訳で、今年は大きな変化のある一年でした。来年は、それを一歩前進させる年。還暦を過ぎると1年1年がとても大事になります。毎日を大事にしながらどこまでやれるか!そろそろガタが出始めた身体と、少し軟化しはじめた頭を駆使して頑張っていきますので、よろしくお願い致します。

ハチャメチャな指揮者、突き抜けた「第九」

2011年12月12日 | 演奏会
昨日、浜松フロイデ合唱団で聴いた「第九」の第一印象です(笑)

その「ハチャメチャな指揮者」ってのは曽我大介さん!

いや、ハチャメチャってのはメチャクチャじゃないですよ。悪い意味じゃないです。

佐渡さん(佐渡裕)の指揮がダンスのように大袈裟だ・・と批判する人も居ますが、そんなもんじゃない(笑)

やんちゃな坊主が竹刀を振り回しているような(爆)

第1楽章が始まった。曽我さんを追っかけている合唱仲間からチケットを貰ったので、余程の魅力が?とどうしても指揮者に注意が行く。
のっけから飛んでます。何とも落ち着きません(汗;

俗にいうクラシックの持つ「上品さ」とか「厳格さ」とかからはかなり離れた、そうジャズのフルバンドの指揮者みたいな。

演奏自体もとても元気の良い「第九」で、速いテンポも相まって軽快な迫力といった感じです。

第2楽章は、ここは曽我さんの棒にピッタリの楽章かな?この辺に来ると僕もマエストロを多少理解し始めます(笑)
第3楽章・・ゆったり始まるかと思えばここも意外に速いテンポで。好みで言えば、ここだけはもう少しゆったりと振って欲しかったと思いました。

そして最終章の「歓喜の歌」。飛ばす飛ばす!テンポの揺らしも休符のタメも関係なく突っ走ります(笑)

そんな訳で、一気呵成に最後のPrestissimo!

いやあ・・昨日は「第九」というジャズを聴いてしまいました。

呆気にとられるというか、守旧派のクラシックファンは多少眉をひそめるかもしれませんが、何だか爽快感の残るベートーヴェン!

これもアリかな!

喝采を浴びながら客席に振り返る曽我さんの顔を見たら、わはは、屈託の無い笑顔。

指揮者に注目しながら聴いたせいもあるのでしょうが、これほど指揮者個人のキャラクターが表に出た「第九」は初めてです。

多分、曽我大介・・とっても爽やかな人となりなんだろうね。

合唱団員はみんな曽我さんを好きになり・・
オケはまだ全員が曽我さんを理解しきれず・・
観客は終始圧倒され・・

そんな演奏会でした。

で、あんたは?・・・って?

曽我さんの棒で歌ってみたいというよりも、彼と遊んでみたい((爆))

Per me giunto [Don Carlo]

2011年12月11日 | 声楽
ドン・カルロのフィリッポ2世のアリア「Ella giammai m'amo」の歌い込み中ですが、取り敢えず暗譜もほぼ完了したら・・

ロドリーゴのアリア「Per me giunto」がやけに歌いたくなって・・

この浮気者目がっ!

って、この下の記事の影響モロに受けてますな。わはははは





ところで、このディミトリー・ホヴォロフトフスキーなんですが、声楽を始めた頃は一つの目標だったんです。ところが最近は、ちょっと声を落とし過ぎてる様な気がして(汗;

一流のオペラ歌手を批評しちゃ生意気ですけど・・