地底小人の日和たび

週末小旅行と地球のすきまにもぐる旅

雨だってGOGO!沖永良部part2

2011年07月12日 18時51分39秒 | ケイビング
5月4日。今日はTさんの帰る日だ。
11時半くらいのフェリーで彼女を送り出したあと、
沖永良部島の観光スポットの一つフーチャに行く
小雨が降っていて天気はあまりよくなかったけれども、
絶壁に波が打ち付けて侵食された海蝕洞の中に打ち寄せる波の青さはやはり南の島ならではの美しさ

そして地元民のSさん曰く、「しばらく待っていればウミガメが見られるよ」
その言葉の通りに10分ほど海を眺めていると、波間に浮かぶウミガメの姿が
しかも1匹だけじゃなく、順ぐり2,3匹見ることができた。ウミガメをこんなふうに見るのは初めてで嬉しかった

その後、HさんとOさんはSさんと島の観光へ。
私とNさんはこの日も洞窟へ

O洞
リムストーンケイブから入ってトツルを抜けて石柱ホールに行く
連日の雨によって増水していて、トツルは数年前に来た時のイメージとは違いずいぶん違った。
より狭くなっていてテンションは
ヘルメットを外して、目と鼻と口が辛うじてでる隙間をゆく水穴最高

石柱ホールにたどり着いて撮影タイム
でも、数年前に初めて来た時よりもなんだか石柱の白さがくすんで見えた

Nさんにカメラを貸してもらい、ストロボの使い方などを教わりながら写真を撮る。
いつも自分でとっていたのとは違い、ストロボの光を受けて立体的に綺麗な写真が撮れて感動
Nさんと交代でたくさん写真を撮り、またトツルを通り、今度はリムストーンケイブへ

こちらもやはり水量が多く、リムストーンがほぼ水没状態。
再奥のアミーゴサイフォンに飛び込んで
帰り道にまた撮影しながら進む。
途中の立派な石柱があるところではNさんが、石柱に抱きついてくれるというお茶目な写真も撮れて

出洞するとSさんが迎えにきてくれていて、大山キャンプ場に帰るとHさんたちが夕食を作って待っていてくれた
のんびりな楽しい1日だった

5日。朝からすごい
G洞に行く予定だったけれども、洞口確認に行くと、マンホール洞口にも水が流れ込んでいる状態で、危険と判断し断念
朝に旅立ったO大がくれた焼きそばをお昼に食べて、
水の影響の少ないS洞上洞に行く。
ここはゴルフ場から観光洞S洞の近くに通り抜けのできる穴。
まずはゴルフ場に空いている穴から入ることにする。
ゴルフ場には鶏と変な派手な鳥がいて追いかけっこする

洞内はつらら石とストローが多い綺麗な洞窟
所々で撮影する。Nさんからストロボの当て方で全然違う写真になることを教えてもらったり。
やっぱりNさんが撮る写真はとても綺麗。

でも進むうちにだんだんおんなじような洞窟が続くのに飽きてくる
滝に近づくにつれて水位が上がってきて、無駄にプールに飛び込んだりする
でもNさん曰く、ほんとはこんなに水はないらしい。
そして、案の定滝はとても降りられないほどの水量となり、滝壺も普段の倍以上の大きさになっていて引き返すことにする
 
出洞するとまだコケコッコーの鶏がいて追いかけっこをしていたら、長靴や軍手をつつかれた
S洞で待っていてくれたSさんと合流し、そのご私たちはお風呂へ
明日帰る予定なので、お風呂から出たらSさんのお家に鍋など借りていた物を返しに行く。
Sさんのお宅は面白いおもちゃ箱みたい
とにかくいろいろなものがある。古いものも、電気関係、工具、自転車やバイク、果ては電子ピアノもあってSさんが弾いてくれた
夕食を食べに行く時間の関係でDVDも途中まででお別れしてきてしまったけれども、
もっとゆっくりいろいろなものを見たり、ピアノを聴いたりしたかったくらい楽しかった

夕食は・・・もちろん焼肉
Nさんが次から次へと隙間を作らないように乗せる肉を平らげ、いっぱい食べて美味しかった〜
焼肉がこんなに美味しく感じられたのも、この5日間の活動が楽しかったおかげほんとに美味しかった
キャンプ場には飲んでなかった私が運転して帰る。そしてキャンプ場でまた飲み直し
楽しく夜は深け、すっかりふらふらに酔っ払いました

6日。とうとう楽しかったケイビングざんまいもおしまい
撤収し、帰る時、大山キャンプ場の管理棟で作業していた地元の人と話をして、宝貝のストラップをもらう
その後はお土産を買ったりして、11時半のフェリーに乗ることに。
お世話になったSさんと握手をして別れる。本当にありがとうございました

船では私はまた爆睡
Oさんは海を見ながら入れる船内のお風呂に入ったみたい。私も入ればよかった。次回はチャレンジ

19時には那覇港についてみんなとお別れ。
わたしは空港に直行し、お土産を買ったりしつつ、21時過ぎには那覇を離陸
23時半過ぎに羽田につく。やっぱり涼しい
こうして楽しい合宿は終わった



はずだった・・・しかし私にはまだ待ち受けているものがあった・・・
それは山手線の中でうっかり寝てしまったことから起こった・・・
新宿駅でハッと目を覚まし、乗り過ごしたことに気づき、あわてて逆周りのホームに駆け上がるが
無常にも電車のドアは目の前で閉まり、新宿駅は終電を送り出したのだった。私を残して
仕方なしにタクシーで帰るも、深夜割増で2500円も取られてしまった

こうしてまたエラブの思い出を、また一つ増やした合宿だった




雨だってGOGO!沖永良部part1

2011年06月30日 15時40分22秒 | ケイビング
5月1日いよいよ今日から沖永良部島でのケイビング
お宿のみんなはまだお休み中お世話になったCoCoShantiのYさんたちに手紙を書いて6時頃に出発
荷物が多かった(ザック2個)ので、途中で見知らぬおじさんに心配されつつも那覇港へ向かう。

歩いて向かったんだけど、途中で道を間違え7時の出航に危うくなったのでタクシーで港へ
港につくと既に乗船が開始されてて焦ったけど、ギリギリ間に合ってフェリーに
デッキに出たら、同じクラブのHさんと、既に手にビールを持ったOさんに会った
フェリーでは、サーターアンダギーの朝食?を取ったあとはすっかり寝てしまった

14:00雨のため当初予定していた和泊港ではなく、伊延港につく。
ものすごい大雨ほんとに土砂降り
そんな中、前日に島入りしていたNさんと、地元民のSさんが迎えにきてくれる。
なんと10年に1度の早い梅雨入りにあたってしまったらしい

泊まりは大山キャンプ場。もちろんテント泊
前夜はすごい大雨だったらしくNさんのテントはびしょ濡れ・・・
これから1週間のテント泊を思ってちょっと不安になるも、屋根のあるステージにテントを張ったのでガンバル

買出し後、第一号の穴へ
道路脇にぽこっと空いた洞窟で100mくらいかな。名前のとおり、つらら石はそれなりに多かった。
すんなり出てくると、Tさんも来ていた。
これで今回の合宿メンバーが揃った

帰り道にKの穴、B洞の洞口の水量を確かめてびっくり
普段の3倍以上になっているとのことで、用水路をあふれ出で道まで水浸し
地下河川型の洞窟ばかりのこの島で、今回はどれだけ穴に入れるかな・・・とちょっと心配になる
けど、普段見られない水量でなかなか楽しいかもって水穴ずきの私は少しわくわく

キャンプ場に戻るとO大OBたちも来ていた。
チゲ鍋の夕食をつくり、あすの計画を立てる。
久しぶりの沖永良部の黒糖焼酎「はなとり」がおいしい

2日今日はK洞とH鍾乳洞に行く。
K洞は通り抜けると洞口から海が見えるのが、超魅力的
お天気はあいにくので青い海は見れなかったけれども、
それでも、洞窟をでると海ってすごい

その後、少し戻り滝に行くルートをたどる。
HさんとOさんは滝下で待っていて、Tさん、Nさん、私で滝を登り先へ行く。
滝上のルートの再奥部は狭洞になっていた。
ここは「小人部隊親衛隊」隊長の私が行くしかない
突っ込め〜GOGO
でもかなり狭くて匍匐前進なんてもんじゃない・・・
体がやっと通る隙間を呻きながら進む・・・
すると出た
光の見えるおっきな空間
もしや新空間発見か

と・・・一瞬いきり立つも実は、入ってきた洞口にループしていただけだった
意気消沈して、また長い辛い狭い隙間を通ってTさんたちのもとへ。
どうやら新ルートは発見したらしい。でも全然嬉しくないっ

H鍾乳洞
K洞をでるとSさんが迎えにきてくれていて、つなぎを着たまま立ち乗りで車に乗る。
なんとSさんのワゴン車は天井が開くのだ
全身濡れていたからちょっと寒かったけど気持ちいい
H鍾乳洞は真っ白な二次生成物がよく発達していて、エラブにきたーって感じ
真っ白いカーテンとか石柱とか・・・美しかった

さて、満足して出洞してさて着替えようとなったところで、な・ん・と・・・
Nさんがk洞にポシェットを忘れてきたことに気づく
Nさんに付き合って私はもう一度K洞へ
海の見える洞口にもないし、まさかの滝上・・・
再び滝を登り・・・あった意外なところに隠れていたポシェット君でした
見つかってよかった〜

その後無事にお風呂に入って夕食を買ってキャンプ場に戻りました

3日。今日もやっぱり
TさんとNさんとは別行動で、O大に混ぜてもらいHさんとOさんとK穴に行く。
K穴は水中匍匐が長い穴で有名なところだ。しかも今回は水量が多い
思っていたより匍匐という感じではなくて中腰で進む感じ。
しかも途中で、水平天井で10センチくらいしか水面から空間がないところとかあってテンションは
狭い通路が終わると、今度はいきなり鍾乳石の多い広い空間に出た
1mを超えるような純白のストローが天井からシャンデリアのように天井を覆い尽くす・・・絶景

この先で綺麗な鍾乳石があって、Nさんから命じられた写真撮影タイム
でも自分のじゃないカメラと使い慣れないストロボに四苦八苦
O大の方に協力してもらい何枚かなんとかな写真を撮れて、とりあえず役目は果たしたかな

その先しばらく綺麗な空間が続く
と・・・だんだん洞床が泥になってきた
嫌な予感は的中し、その後長靴が泥沼から抜けない、体が泥の中に沈んでいく・・・
しまいには立っていることもできす、泥の中を泳ぐように・・・
しかしこれが進まないこと、進まないこと・・・
隊員たちのうめき声が洞内にこだまする
そんな泥地獄をはい回ることいかほどか・・・
なんとか再奥にたどり着き、泥の山、泥の富士山に登ってみんなで記念写真イェイ
・・・でも現実・・・ここからまた泥地獄を通って帰るのかぁ〜
ドロドロ泥ドロドロ泥どろどろろろろろっろ・・・・

やっと泥沼を抜けて水流に出た時の喜びったら
水に飛び込んできれいに泥を洗い流すさっぱり〜
しかし、帰りは上流に向かって登っていくので荷物が重い
ボッチャン池からは万が一に備えて持ってきたSRT装備も入って重っ

しかも
しかも
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しかも!!!!!!!!!!!!
途中でmyデジカメをなくしてしまった
どうやら胸ポケットが破れて落っこちたらしい・・・

このせいで一気にテンション
体力は余っていたけれど、気力がゼロに
こんなにイラついてしまったのはこの温厚な私にはめずらしいほんとに・・・

出洞後、迎えにきてくれていたNさんは昨日のK洞のこともあり、一緒に探してくれると言ってくれたが
気力なし意気消沈の私は
「もう2度とK穴なんか入るか〜
って言った
(もちろん今はそんなことないケド・・・あぁ・・・

という訳で、沖縄から写真がなかったのはこのせいなんです

つづく