奇跡の野良猫

猫が逆境からの脱出法や健康法を教えてくれます。

ピンコロで逝く方法15

2020-05-15 17:50:43 | ネコの本
「酵素とは」
「ノラ先生。野菜に含まれる大事な酵素とはどういうものですか?」
「われわれの体内では、生体を正常に維持するために、絶えず多数の化学反応が起きている。たとえば、肉を食べた時、中に含まれているたんぱく質は、そのままでは体内に吸収されない。吸収しやすくするために、化学反応させてアミノ酸に分解する。
その化学反応を引き起こす触媒の役割を果たしているのが(酵素)だ」
「何か難しいですね」
「酵素はアミノ酸で造られていて、植物をはじめほとんどの生物に存在する。その酵素が最も活発に活動しているのが肝臓だ」「肝臓でどんな働きをしていますか?」
「肝臓は糖質・タンパク質・脂質・ホルモンの代謝、有害物質の解毒、老朽血液の排泄の機能があり、それぞれに酵素が機能している。そのため糖質・タンパク質・脂質を多くとると酵素を大量消費する」
「酵素は生命を維持するために欠かせないものなのですね」
「その通りだ。最近重要なことが発見された」
「なんですか?」
「それは一人の人間が一生に造る(酵素)の量は決まっていて、限りがあるのだ」
「それは大変ですね」
「酵素は、(消化酵素)(維持酵素)(潜在酵素)の三つに分けることができる。
(消化酵素)は食べるものを消化するための酵素。
(維持酵素)は体を作り、病気を治し、歩いたり考えたりする生命活動すべてに使われる酵素だ。
(潜在酵素)は上記二つの原料となる酵素で、生まれながら持っている酵素で、これが有限なのだ」
「潜在酵素が有限であるということは、どういうことですか?」
「浪費をすれば寿命を縮めることになり、寿命は、酵素の使い方によって決まると言えるな」
「酵素ってそんなに大事なのですか」
「その通り。維持酵素と潜在酵素はDNAに組み込まれた酵素で、われわれが調節することは不可能だ。しかし、(消化酵素)は食物を消化するときだけに使われるので、大食することで大量消費される」
「すると、食べる量を少なくすればいいのですか。腹八分が長生きするという証拠ですね」
「正解。もう一つ重要なことがある。
消化酵素は外からの補給が可能だということだ」
酵素がたくさん含まれているもの
「そうですか。ではどんなものに酵素がたくさん含まれているのですか?」
「味噌、醤油、漬物、豆乳などの発酵食品
生野菜と果物だ」


ピンコロで逝く方法14

2020-05-14 18:27:19 | ネコの本
野菜がなぜ体にいいのか4
活性酸素を防止し、酸化を防ぐ方法
「ノラ先生。酸化を防ぐにはどうすればいいのですか?」
「それには二つある。
   1、抗酸化物質を摂取する
   2、活性酸素を発生させるものを摂らない
2、は前に説明した。1、の抗酸化物質を摂取する、を説明する。
強力な抗酸化物質にはファイトケミカル、ポリフェノール(ブドウの皮に多く含まれている)、ビタミンC、ビタミンEなどがある。これらのものは野菜や果物に多く含まれている。どの野菜に何が含まれているかはあまり考えないで大丈夫だ。色とりどりの野菜を、大量に食べる必要がある。ところで、主食は何を食べている?」
「ご飯に決まっているじゃありませんか」
「誰がそんなこと決めた?」
「昔からそうだと教えられましたが。ノラ先生は何が主食ですか?」
「私は野菜を主食と考えている。魚と豆類は副食だ。ご飯は好きだが、週に1度ぐらいしか食べない」
「日本人のほとんどの人は、主食はご飯と考えていますよ」
「だからご飯を食べないといけないと考え、2杯も3杯も食べる。その結果、糖尿病が蔓延している。発想の転換が必要なのだ」
「へー。白米がそんなに体に悪いのですか?」
「白米茶碗1杯と角砂糖茶碗1杯と、どちらが糖質量が多いと思う?」
「角砂糖に決まっているじゃありませんか」
「それが素人の浅はかさだ。同じ糖質量なのだ」
「本当ですか?」
「角砂糖を茶碗1杯一度に食べれば、体に悪いとは誰でも想像できるだろう。白米やパンは体に悪いのだ」
「なるほど。ビタミンCやEは野菜や果物以外で摂る方法がありますか?」」
「ビタミンEは野菜や果物から、ぜひ摂る必要がある。脂溶性なので、サプリメントで過剰摂取すると体内に蓄積され、骨粗しょう症になる。その点、ビタミンCは水溶性であるため、余分なものは体外に出す。サプリメントで大量に摂ることが大事だ。特に激しい運動をする人は大事だ」
「1日、どれぐらい摂ればいいのですか?」
「2000ミリのビタミンCを摂っている」
「野菜缶ジュースはどうでしょう。簡単でいいのではないでしょうか」
「そんなものはダメだ。熱処理してあるので、ビタミンCや野菜に含まれる重要な酵素などはない。飲みやすくするため、食物繊維も少なくしている。野菜は安い中国製を使っている。化学肥料や除草剤をたっぷり使っているのでジュースの中に残留している可能性が高い。生野菜を摂ることが大事なのだ」
「最近、有機野菜を食べることが重要だという人がいますが、それと関係ありますか?」
「大いに関係ある。残留化学肥料や除草剤の問題と、それを大量に使うため、農地が痩せてきた」
「農地が痩せるとどうなります」
「野菜に含まれるビタミンやミネラルが、60年前と比べ著しく少なくなった。60年前は肥料に何を使っていたと思う?」
「知りませんけど。60年前、ノラ先生は生まれてなかったでしょう。なぜそんなこと知っているのです」
「くだらんこと言うな。前にも言ったように、天国で世界的権威の医学博士に教えてもらったのだ」
「そうでしたね。何を使っていたのですか?」
「人間の大便だ。各農家に糞ツボがあった」
「本当ですか?」
「もちろんだ。肥料としてはいいが、寄生虫の問題があった」
「ノラ先生。もうやめましょう。食事している人がいるかもしれません」
「クソッタレ!」
「コラム」  ビタミンC
これを大量に必要とするところが三つあります。「免疫細胞」「副腎」「眼」です。この三つに優先的にビタミンCが回されます。
 体内でがん細胞をやっつけるのは免疫細胞(リンパ球)ですから、栄養補給の面からはリンパ球がどうしたら活性化されるのかということが大事です。
リンパ球は必要十分な抗酸化物質がないと戦えません。リンパ球ががんやウイルスにおかされた細胞の掃討作戦を行うと、活性酸素が大量に発生して、自分たちもダメージを受けてしまいます。それを防ぐために、活性酸素を消去する抗酸化物質が大事なのです。
ビタミンCは副腎を活性化するために大量に使われます。
副腎はコレステロールを原料に、様々なステロイドホルモンを作ります。全身の機能を保つために重要な仕事をしています。
ストレスから自分の体を守ります。免疫や炎症を制御。糖代謝を調節。血圧を正常に保つなどの働きがあります。
ステロイドホルモンを作る過程で、副腎は多くのビタミンCを必要とします。また、ホルモンを精製する過程では大量の活性酸素が発生します。副腎はこの活性酸素によるダメージを防ぐためにも、抗酸化物質であるビタミンCを必要とします。
ストレスにさらされる機会が多い現代人は、抗ストレスホルモンのコルチゾールを生産するために副腎を酷使しています。頑張っている副腎にはたっぷりのビタミンCを与えてください。
 それから眼。眼は体の中で唯一、外からの光に対して皮膚のガードがなく、むき出しになっている臓器です。紫外線に直撃されるため、その害を防ぐビタミンCが必要とします

ピンコロで逝く方法13

2020-05-13 17:52:09 | ネコの本
野菜はなぜ体にいいのか3 
活性酸素が引き起こす病気
「ノラ先生。活性酸素はどんな病気を引き起こしますか?」
「老化を引き起こす。
細胞の外側を覆う細胞膜が活性酸素と結びつくことで変質し、細胞が老化する。結果として、細胞が構成する組織も老化し、機能が低下する」
「ろうかなりませんか」
「ダジャレか?がんも引き起こす。
活性酸素が正常細胞にはいりこみ、DNAがダメージを受けるとがんになる」
「がんかけるしかありませんね」
「くだらんダジャレは止めろ。動脈硬化にもなる。
また、血中の悪玉コレステロール(LDL)と活性酸素が結びつくことで、結果として血管壁がダメージを受け、血管そのものも弾力を失い、硬くなる。動脈硬化だ。これが原因で、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を起こす」
「活性酸素って、いいイメージを受けますが、大変な悪党ですね」
「その通りだ。大きな病気の大部分を引き起こす。高血圧もだ。
動脈硬化により血管が狭まり、血流がスムーズでなくなることで、血圧が上がる。野菜や果物にはカリュームが含まれており、余分な塩分を体外に出す作用がある。これで血圧を下げる」
「野菜や果物は大事ですね」
「糖尿病も引き起こす。
インスリンを分泌する膵臓の「β細胞」が障害を受けると糖尿病になる。なぜ白米が悪く、玄米が良いのかわかるか?」
「反対ではありませんか。警察用語で白は犯罪と関係ない、黒が犯人」
「馬鹿なこと言うな。白米は植物繊維がない。白米を食べると急激に血糖値を上げる。これを抑えるため、インスリンが使われる。これを繰り返すと糖尿病のリスクは増すのだ」
「炊き立ての白米はすごくおいしい。それに美味しい寿司など食べられないじゃありませんか」
「絶対食べたらダメというわけではない。週1回ぐらいならいいだろう」
「そんな厳しいことを言わないでください」
「本当は50歳を過ぎればご飯は必要はない。果物を食べていれば、大丈夫だ。果物にも野菜と同じ成分が含まれている」
「果物ならいくらでも食べられますね」
「糖分が含まれているので、食べすぎに注意だ」
「白米がどうしても食べたいときは?」
「白米を食べる前に野菜を食べなければいけない。玄米には植物繊維が含まれ、血糖値の急上昇を抑える。さらに玄米にはビタミンやミネラルも豊富に含まれている」
「玄米は固くて、まずいのではありませんか」
「水加減でいくらでも柔らかくできる。玄米がまずいという人は、玄米を食べたことがないだけのことだ。慣れれば美味しいよ」
「糖尿病はなぜ怖いのですか?」
「糖尿病が怖いのは進行するまで症状が現れないことだ。進行すると、網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こすだけでなく、動脈硬化も同時進行させるため、心臓病、脳卒中の発症を促進するのだ」


ピンコロで逝く方法12

2020-05-12 18:00:11 | ネコの本
野菜はなぜ体にいいのか2
活性酸素
「活性酸素とは?」
「人間は酸素を取り込んで、細胞の中のミトコンドリアという場所でエネルギーを造る。このエネルギーの作る過程で、どうしても(活性酸素)という細胞毒が造られる。体の酸化だ。酸化により細胞を傷つけ、遺伝子を傷つけ老化やがんや生活習慣病の大きな原因になる」
「酸化がそんなに体に悪いのですか?」
「空気にさらしておくと肉がいたむと同じことで、酸化は細菌もウイルスもカビも増殖しやすくなり、大変な悪影響を与えるのだ」
活性酸素を発生するもの
「ノラ先生。活性酸素を発生するものはどんなものがあります?」
「最大の原因は便秘だ。便秘の人は、便が悪臭を放ち腐敗が起きている。この腐敗は強烈な活性酸素を発生させているのだ。悪臭の原因は硫化水素、アンモニア、ヒスタミン、インドール、フェノール、スカトール、ニトロソアミンなど第一級の発がん物質だから、発がん(大腸がん)の危険にさらされている。ここで野菜の食物繊維が活躍する」
「また植物繊維ですか。これは大事なのですね。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があるとお聞きしました。水溶性は免疫力と深くかかわっていると説明していただきました。不溶性はどんな働きをします?」
「不溶性の食物繊維は、人間の消化液では消化されない。これは、胃や腸で水分を吸い取って大きく膨らみ、腸を刺激してくれる。これで便秘を解消してくれるわけだ。さらに腸内のかすや細菌の死骸をからめとってくれる。だから植物繊維が不足すると、食べ物のかすや細菌の死骸が腸内に残り、腐敗菌を増殖させる。これにより腸内の善玉菌を減らし、悪玉菌を増やし、免疫力を低下させるわけだ」
「そのほかに活性酸素を発生させるものは?」
「抗生物質があげられる」
「私は抗生物質は飲んでいませんよ」
「直接は飲んでなくとも、毎日飲んでいるのだ」
「本当ですか?」
「肉や魚を毎日食べているだろう」「まあそうですね」
「家畜の餌や養殖の魚に、病気予防のために抗生物質が使われている。肺炎などの細菌に効かないという抗生物質が出来てくる。すなわち耐性菌の問題が生じることになる」
食品添加物。
「焼き豚など1ヶ月も2か月も賞味期限の長いものは、使い勝手がいいと思っていない?」「思っています」
「それは間違いだ。防腐剤や保存料が入っているから長持ちするのだ。俺たちは食品添加物まみれになっている。これらを解毒する腎臓や肝臓にダメージを与える。スーパーで製品化されたものは買わないようにし、自分で料理することが大事だ」
「働いていて、料理するなんてできませんよ」
「今新型ウイルスが蔓延し、家でテレワークする人や、自宅待機の人が増えた。こういう時期こそ自分で料理をするきっかけになればいいがな」
「クックパッドに入る人が増えたそうです」
「ストレスも活性酸素を増やす。何か趣味を持ったり、笑ったり、仲のいい友達と話をすることが大事だ」
「ストレスは最悪ですね」
「激しい運動もそうだ。マラソンを始める年配の人がいるよな。これは危険だ。適度の運動は最近急増している大腸がんのリスクを下げるとの報告がある」
「食事も運動も適度が大事ですね」
「放射線もそうだ。区や市が行っている胃がん検査でバリューㇺを飲み、レントゲン検査をやっている?」
「勿論、毎年やっていますよ。健康第一ですから」
「なにが健康第一だ。そんな検査やったらダメだ。この検査は先進国では日本だけだ。放射線の浴びすぎだ」
「そうなのですか。では胃がんの検査はどうすればいいのですか?」
「胃がんはピロリ菌検査が重要だ。50歳以上の半分はピロリ菌がいる。血液検査などで簡単に検査できる。1週間ほど抗生物質を飲めば駆除できる。さらに塩分の摂りすぎが原因だ。胃カメラ検査がおすすめだ」

ピンコロで逝く方法11

2020-05-11 18:19:35 | ネコの本
野菜はなぜ体にいいのか1
「野菜が良いのは誰でも知っている。なぜ良いのか?」
「ビタミン、ミネラル、食物繊維があるからじゃありませんか」
「それだけか?」「それ以上はちょっと」
「ほとんどの人は体系的に答えられない。現代は飽食時代だ。食べすぎが問題になっている。にもかかわらず不足しているものがある。なんだと思う?」
「野菜ですね」「その通りだけど、具体的には?」
「なんでしょう?」
「ビタミン、ミネラル、植物繊維、ファイトケミカル、酵素だ。これらが不足すると病気のデパートになる。これらを豊富に含んでいるのが野菜だ。野菜を摂るとどんな病気を強力に予防し、体質を改善するとおもうか?」
「便秘にいいぐらいでしょう」
「馬鹿言っちゃいかん。新型コロナウイルスなど全てのウイルス。がん、糖尿病、高血圧などの生活習慣病。動脈硬化、心臓病、肝炎、膵炎、じん不全。老化やあらゆる体調不良などに効果がある」
「本当ですか。ほとんどの病気に効果があるのですね」
「ファイトケミカル」とは。
「その通りだ。ファイトケミカルから説明する。植物は動けないため、天敵(紫外線、虫、植物を食べる動物)から身を守るため、色素、香り、苦み、辛みがある」
「それがどんな効果があるのですか?」
「特徴は抗酸化作用が強いと言うことだ。抗酸化力と言えば、ビタミンCやビタミンEなどがあるが、この100倍の抗酸化力がある。皮の部分に多く含まれるので皮ごと食べることが重要だ」
「ニンジン、ゴボウ、大根、レンコンなど皮ごとですか。どういう野菜を摂るべきですか?」
「種類がたくさんあるので、目安として強烈な色、苦み、辛みの野菜を取ると効果的だ」
「なぜ抗酸化力の強い野菜を摂るといいのでしょうか?」
「活性酸素対策だ」
近日、出版予定。