東京トイボックス 1 (1) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2006-03-23 |
東京トイボックス 2 (2) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2006-06-23 |
『東京トイボックス』、マジでおもしろいッ!
何気なく本屋をブラブラしてたらですね、この本の表紙が目に入っちゃったわけですよ。
ちょうどAmazonだと表紙が帯付きで表示されるので、1巻と2巻両方とも載せちゃいました。
1巻の帯にある遠藤雅伸の名前だけで、もう即買いしちゃいました!
まあ、読む前はゲーム会社版『働きマン』みたいなもんかな、と思ってました。主人公もショートカットのよく似合う、バリバリ働く女の人だし。
でも、違った! ああ、オレって、なんて浅はか! と思うぐらい、このマンガはおもしろいのですよ!
正直ね読む前は「クリエーターってカッコイイでしょ?」みたいな、業界似非マンガみたいになるかなと思ってた。
ファミコンのコントローラを裏表紙に使っちゃって、オサレでゲームやってんのかな、と。
でも、違ったのですよ。
まず、主人公は零細ゲーム会社の社長さんで、1巻の表紙の人ね。オサレなんてのとは縁遠い世界で、ヲタ丸出しで、しかもクリエーターを自認しちゃってる困った人。
もし、これだけで内輪ネタだけで走ってたら、たぶん読まなかったと思うんだけど。
世間ズレしたヲタクリエーターでありながらも、「おもしろいゲームを作る」ってことに血道を上げて、でも社員のために何とか会社を切り盛りしようと……切り盛りさせようと、2巻 の表紙になってる人が頑張ってくれるわけなんです。
クリエーターぶってるけど、それじゃメシは食えない。
そんなところで妥協とか折り合いとかオトナの駆け引きも求められて、でも、『ドルアーガの塔』をやりながら(しかも自作攻略本有り)、心の揺れを、落としどころを模索しようとするもがき方が、なんかカッコイイのですよ。
主人公は社長だけど、働く人、モノを作る人として何が大事なのかを考えさせられた。
っていうか、ドルアーガっていうのが心が震えた。
マスターアップ直前のデカいバグで慌てふためくところなんて、「ああ、オレがバイトしてたときも、こんなんだったのかな」と昔を思い出しちゃったり。
あ、あと細かいところでは表紙カバーを外すと、プレステ2のソフトのパッケージっぽい作りになってたり。
登場人物のプロフィールが妙にマニアックだったり、机の上の備品とかツッコミ放題でネタもおもしろかった。
そんなわけで2巻で終わっちゃうのは引き際は良かったけど残念だな~、と思ってたら、なんと『大東京トイボックス』として続編が始まっていたとのこと!
いや~、良かった、良かった! 続編のコミックスも楽しみだ!
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