作中の場所について
1952年の夕張市内を撮影しているのですが、現在となっては当時の風景をまったく想像することもできません。そこでブログ「あの頃の夕張を求め」で本作を取り上げた記事を参考にしました。今となっては失われた風景ですが、こちらのブログの解説を読むと、当時の風景が目に浮かぶようです。素晴らしいブログなので、ぜひご覧ください。
作中で、子どもたちが通う学校は東山中学校だったそうです。現在 . . . 本文を読む
1950年代の夕張市の様子を捉えた『女ひとり大地を行く』。本作の聖地巡礼――撮影場所について書こうとすると、どうしても時代背景や撮影当時の出来事について触れなければなりません。
ただ、それを書き始めると途方もない量となってしまいます。そこで本記事では「時代」「労働組合」「炭鉱会社」の三つに絞って簡単なあらましだけ書きます。
時代
本作は1952年9月から撮影を開始しました。撮影前後の出来 . . . 本文を読む
先日のブログで、好きな聖地として「撮影地の必然性」が感じられる聖地。さらに物語の舞台としてその土地が選ばれ、さらには「その土地のこと」が語られている作品が好きと書きました。
なかでも、夕張市を舞台とした『女ひとり大地を行く』『ユーパロ谷のドンベーズ』『冬の幽霊たち』の三作品がお気に入りです。
この三作品は、以下のような時代の夕張市を舞台としています。
女ひとり大地を行く:1950年代、炭 . . . 本文を読む
先日のブログで、好きな聖地として「撮影地の必然性」が感じられる聖地。さらに物語の舞台としてその土地が選ばれ、さらには「その土地のこと」が語られている作品が好きと書きました。
そういう意味では、芦別市のカナディアンワールドを舞台とした『チロルの挽歌』と劇場版『GTO』も好きな聖地・作品です。
チロルの挽歌
高倉健さん主演で1992年4月11日・18日にNHKで放映されたドラマ。ほぼ全編が芦 . . . 本文を読む
映画の中の北海道
北海道を舞台にした映画についてまとめた本といえば、竹岡和田男さんの『映画の中の北海道』が思い浮かびます。エリアごとに区分して、北海道内でロケをした映画について網羅的に紹介。しかも、映画評だけでなく、撮影の事情や舞台裏も短くまとめられています。本書を読んではじめて知った映画も数知れず。北海道を舞台にした映画を知りたければ必読の一冊です。版元では絶版になっているようですが、ネッ . . . 本文を読む