上野の国立西洋美術館で、先月10/19より開催中の
『ハプスブルク展』に行って見ました。
平日なので、空いているかなぁと思ったのですが、
思ったよりは、空いていませんでした。
平日だと、おばちゃんとかが多いんですね。
展示されているのは、絵画だけじゃなくて、
ハプスブルク家にまつわる、様々な財宝、至宝。
鼈甲と銀で作られた《ハート形の容器》とかは、
興味深いですねぇ。
16世紀のものだそうなのですが、この時代から、
ハートの形って、何かの象徴なんですね?
絵画では、ポスターになっていたのは、
ディエゴ・ベラスケスの
《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》
なんですけど、これよりも興味を引いたのが、
マルティン・ファン・メイテンス(子)の
《皇妃マリア・テレジアの肖像》。
描かれているマリア・テレジアは、30歳ごろらしいのですが、
いま世の中に居る30歳の女性とは全く異なる
貫禄のある女性像が描かれています。
“貫禄がある”と言っても、太っているという意味ではなくて、
権力者の余裕と言うか、貫禄と言うか・・・。
この頃のハプスブルク家は、凄い権勢を誇っていましたからねぇ。
それを窺わせる作品でした。
ハプスブルク家の“クンストカンマー”の展示でした。
名称 | 日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史 https://habsburg2019.jp/ |
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会期 | 2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日) |
会場 | 国立西洋美術館 |
当日観覧料 | 一般1700円、大学生1100円、高校生600円、中学生以下無料 |
開館時間 | 09:30~17:30 ※毎週金・土曜日は21:00まで開館(ただし11月30日(土)は17:30まで) ※入館は、閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日(ただし、11月4日(月・休)、1月13日(月・祝)は開館)、11月5日(火)、12月28日(土)~1月1日(水・祝)、1月14日(火) |
特別展のチケットで、常設展も見られるので、そちらも見てきました。
これは、忘れ去られていた、モネの《睡蓮、柳の反映》
1921年に、松方がモネから購入し、第二次世界大戦中に、
フランス北部の寒村に疎開したそうなのですが、
痛みも激しかったことから、忘れられていたそうなのですが、
2016年に、ルーヴル美術館で発券され、2017年に、松方家より、
国立西洋美術館に寄贈されたものだそうです。
その補修や、在りし日の姿の復元は、この展覧会の前に
開催されていた『松方コレクション展』で展示されていましたが、
こちらが、その実物。
いやぁ、在りし日の、実物を見たかったですねぇ。
版画素描展示室では、
『内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」』
をやっていたので見てきました。
これを、つい最近まで、個人が集めていたんですね。
“好きこそものの上手なれ”と言う言葉がありますが、
正に、それを地で行っている感じです。
コレクションの多くは、13世紀ごろのものだったのですが、
800年くらい経過しているのに、印刷はくっきりとしていますし、
獣皮紙も、まだまだ白くて、しっかりしている感じでした。
国立西洋美術館は、国立の美術館なので、保存技術なども
しっかりしていると思いますが、個人で、こんなにちゃんと
保存できているって、なんかすごいですね。
常設展示室に戻って、
フランク・ブラングィンの《松方幸次郎の肖像》
この国立西洋美術館の大元となる
コレクションを築いた松方幸次郎を描いたものです。
松方さん、ありがとうございました。