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東京都美術館 『ボストン美術館の至宝展』

九州方面に台風が来ている影響なのか、
どんよりとした曇り空で、湿度もめっちゃ高い土曜日は、
上野の東京都美術館にGO!
『ボストン美術館の至宝展』の観覧です。

事前に、「それほど混んでいない」と言う
驚くべき情報を入手していたのですが、
10:00a.m.ごろに到着してみると、その情報の通り。
うーん、ボストン美術館に興味ないんですかね?

特定の画家の展覧会ではなく、特定の美術館の展覧会なので、
その美術館を網羅するような展示構成になっています。
なので、最初の展示コーナーは、古代エジプト美術。
欧米から見れば、古代エジプト美術ですが、
エジプトの視点では、祖先の遺物の略奪ですからねぇ。
微妙なところはあります。

その他、中国美術や、有名な日本美術、フランス絵画と続き、
アメリカ絵画、版画・写真、そして現代美術と。

古代エジプト美術、中国美術も面白かったのですが、
興味を引いたものが、日本美術のコーナーにありました。
曾我蕭白の《風仙図屏風》。
真ん中に描かれている剣を持つ男ですが、鍾馗様みたいに見えました。
それと、端の方に描かれているのですが、目を見張ったウサギがコミカル。
こう言う屏風で、そういう表現があるのかと。

そして見どころ!
アメリカに渡った以降、その大きさと、保存状態の悪さから、
殆ど人目に触れることのなかった英一蝶の《涅槃図》は見もの。
アメリカで修復され、日本での里帰り公開です。
入滅してしまったお釈迦様を囲んで、弟子たちや動物たちが
描かれているのですが、動物たちがなんともカワイイです。
全体的にも色彩も見事で、必見です。

ボストン美術館は、印象派のコレクションでも有名です。
フランス絵画のコーナーでは、なぜだか安心しました。
中でも、ゴッホの《郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン》と
《子守唄、ゆりかごを揺らす オーギュスティーヌ・ルーラン夫人》が、
そろって来日しています。
ポスターにもなっていますね。
旦那さんを描いた描いた1年後に奥さんが描かれています。
この一年で二つの作品のタッチが全然違うようになってしまっているのですが、
この二つの作品の間に、ゴーガンとの共同生活が挟まれているそうで、
奥さんの作品は、ゴーガンとの共同生活が破綻し、
ゴッホの心自体も破綻した(耳切り事件)後に描かれているのだそうです。
そういわれると確かに、奥さんの作品には、耳切り事件後の作品の
特徴が出ているような気がしますね。

あと興味深かったのが、ドガの《腕を組んだバレエの踊り子》ですね。
ドガは、踊り子の画家とも言われるわけですが、
この作品は、未完成なのだそうです。
なんで未完成何でしょうね?

あとは、アメリカ絵画の部門で、
ジョージア・オキーフの《赤い木、黄色い空》は、不思議な作品でした。
1952年の作品なので、現代絵画とも言えるのかもしれません。
そう見てみれば、あの不思議な表現もアリなのかな。

今日も、音声ガイドをレンタルしました。
ナビゲーターは、女優の竹内結子さん。
俳優さんや女優さんがナビゲーターをするときは、
どこか一部だけで、殆どはプロのアナウンサーが
残りをすることが多いのですが、
今回は、全編竹内結子さん。
上手でしたよ。

いやぁ、特に混んでいることもなく、
ゆっくりと落ち着いてみることが出来て良かったです。

最後に、いつものように撮影コーナー

ゴッホの《郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン》と
《子守唄、ゆりかごを揺らす オーギュスティーヌ・ルーラン夫人》が
並んでいました。
パネルになっていて、二人の間に立つことが出来ます。










名称ボストン美術館の至宝展
-東西の名品、珠玉のコレクション
http://boston2017-18.jp/
会期2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)
会場東京都美術館
当日観覧料一般1600円、大学生・専門学校生1300円、高校生800円、65歳以上1000円、中学生以下無料
※「アルチンボルド展」(2017年6月20日~9月24日 国立西洋美術館)、「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」展(2017年7月25日~10月9日 東京都美術館)のチケット(半券可)で当日料金から100円引き
開室時間9:30~17:30
※金曜は20:00まで、7月21日、28日、8月4日、11日、18日、25日は21:00まで
※入室は閉室の30分前まで
休室日月曜日、9月19日(火)
ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
巡回展[神戸展] 2017年10月28日(土)~ 2018年2月4日(日) 神戸市立博物館
[名古屋展] 2018年2月18日(日)~ 7月1日(日) 名古屋ボストン美術館
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