『パリジェンヌ展』に行って来ました。
実は、開幕初日の先週の1/13(土)に行こうと思っていたんですが、
調べてみると、改修に伴う世田谷美術館の長期休館明けの初日でも
あると言う事が判明したので、回避しました。
初日は、何かとトラブりますからね。
と言う事で、開幕してから一週間経ての訪問です。
展覧会の名称からもわかる通り、特定の画家に焦点を合わせた
回顧展と言うものではなく、“パリジェンヌ”と言う、
一つのモチーフに合わせた展覧会。
そういう意味では、出展物も、絵画に限らず、
パリジェンヌなので、ドレスとか、カフェ道具とか、色々。
それと、時代的には主に19世紀なのですが、
その頃の時代背景を下にした風刺画などもありました。
面白かったのが、ブーダンの《海岸に着飾った人々》。
何度か見た事がある作品ですが、これも、視点を変えると、
パリジェンヌの風俗を表すと言う事。
このころ、健康のために海水浴が推奨されたそうなのですが、
女性が人前で肌を出すのはまだまだ控えられた時代。
絵画に描かれている白いテントで水着に着替えたのみならず、
そのテント事、海に入ったのだとか。
なんともビックリです。
また、ピカソの絵画《フェルナンド・オリヴィエ》が展示されていたんですが、
抽象主義に入る前の、まだ普通の絵画の時代の作品。
女性の姿が、中々写実的にあらわされています。
その隣には、同じくピカソの彫刻《女性の頭部》が展示されていたんですが、
この彫刻の女性と、前述の《フェルナンド・オリヴィエ》なのだとか。
でも、彫刻の方の《女性の頭部》は、既にキュビズムに浸っていて、
全然違う表現になっています。
とても同一人物とは思えませんでした。
まだ、マネの大作の《街の歌い手》が、修復後、初公開。
汚れも無く、細かいところまで、色合いもきれいに見えました。
また、描かれるだけではなく、描く方も人も。
私が知っている数少ない女性画家の、ベルト・モリゾや、メアリ・カサットの
作品も展示されていました。
ヴィジェ=ルブランが無かったのは、ちょっと時代が前だったからですかね?
“時代が前”と言っても、20~30年なんですけどね。
今回も、音声ガイドを利用。
今回のスペシャルナビゲーターは、
パリ在住のフリーアナウンサーの中村江里子さん。
そして、解説は、声優の梅原裕一郎さん。
中村さんは、アナウンサーなので、アナウンス的話し方ですが、
梅原さんの方は、声優あるあるでしたね。
妙に作った感じと言うと、言い過ぎでしょうか?
でも、良かったですけどね。
最後ですが。
今回は、バスの時刻に全く合わず、用賀から徒歩で往復。
世田谷美術館・・・、遠すぎる!!!
って言うか、駅から遠くても良いから、バスの時刻を何とかしてくれ。
今日はそれほど寒くなく、且つ、晴れていたので良かったですが、
寒くて、雨とかだったら・・・。
まぁ、そういう時は、バスを待ちますけどね。
それにしても、疲れた。
途中、何かカフェとか、商店街とかあればそうでも無いんでしょうけど、
普通の住宅街で、何も楽しみが無いのが、余計に疲労度を増した・・・
名称 | ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち http://paris2017-18.jp/ |
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会期 | 2018年1月13日(土)~4月1日(日) |
会場 | 世田谷美術館 |
当日観覧料 | 一般1500円、65歳以上1200円、大学生・高校生900円、中学生・小学生500円 |
開館時間 | 10:00~18:00 ※入館は閉館時刻の30分まで |
休館日 | 毎週 月曜日 ※ただし、 2月12日(月・振替休日)は開館、翌13日(火)は休館 |
巡回展 | 終了[名古屋展]2017年6月10日(土)~10月15日(日) 名古屋ボストン美術館 |
[広島展] 2018年4月11日(水)~6月10日(日) 広島県立美術館 |