『禅-心をかたちに-』に行ってきました。
めっちゃ天気が良かったんで、出歩くには気持ちいい日です。
開場間もない時間を目標に行ったんですが、
出発に出遅れて、10:00a.m.頃の着。
これが、ルーブル美術館展とかだったら、
もはや会場内大混雑なのでしょうけど、
今回は、地味な(失礼)禅に関する展示なので、
そういうことはありませんでした。
このあたりは計算通り。
さて見どころですが、わたしが興味を持ったのは、
何と言っても、第一会場に入ってい直ぐに展示されている
《達磨像》白隠慧鶴筆 江戸時代 18世紀 大分・萬壽寺蔵
ですね。
2mほどもある大きなおおきさで、コミカルと言えば
コミカルな達磨の姿。
親近感がわきます。
いままでも、色々と仏像が展示される展示会には行っていますが、
「これは初めてだ!」と思ったのが、
《十八羅漢坐像のうち羅怙羅尊者》
范道生作 江戸時代 寛文4年(1664)京都・萬福寺蔵
胸を開くと、お釈迦様って・・・。
表情も、日本的ではなく、インド風ですね。
仏像などの展示だけではなく、
禅の影響を受けた様々な物品も展示されていました。
中でも、国宝の
《油滴天目》建窯 中国・南宋時代 12~13世紀 大阪市立東洋陶磁美術館蔵
と
同じく国宝の
《玳玻天目》吉州窯 中国・南宋時代 12世紀 京都・相国寺蔵
の二つの天目茶碗は、美しいです。
特に《油滴天目》の方は、豊臣秀次が所持していたとも
言われている品だそうです。
今回初めて知ったのは、黄檗宗と言う禅宗の宗派。
中身は知らないまでも、臨済宗、曹洞宗は知っていたんですが、
黄檗宗と言うのは、寡聞にして知りませんでした。
臨済宗、曹洞宗との大きな違いとしては、黄檗宗は、
いまだに明朝風様式を保っているそうです。
お経も、明朝風の発音で詠むのだとか。
勉強になりました。
今回は、音声ガイドをレンタルしたんですが、
時々声優の井上和彦さんと関俊彦さんが出てきて、
色々とお芝居をしてくれています。
中々面白かったです。
この『禅』展は、頻繁に展示物の入れ替えがあります。
日を変えていくと、また別の展示物を見ることができそうです。
名称 | 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 禅-心をかたちに- http://zen.exhn.jp/ |
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会期 | 2016年10月18日(火)~2016年11月27日(日) |
会場 | 東京国立博物館 平成館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料 出光美術館「大仙厓展」(2016年10月1日(土)~11月13日(日))、永青文庫「仙厓ワールド」展(2016年10月15日(土)~2017年1月29日(日))とのの3展相互割引あり。他展の半券提示で当日料金から100円割引 |
開館時間 | 9:30~17:00 (ただし、会期中の金曜日および10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は20:00まで開館) ※何れも入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日 |
巡回展 | 終了 [京都展] 2016年4月12日(火)~5月22日(日) 京都国立博物館 平成知新館 |