江戸東京博物館で行われている
『真田丸展』のブロガー内覧会が有ったので、
行ってきました。
一般客観覧終了後の17:30受付開始で、
18:00内覧会開始なんですが、
17:30まもなく開場に到着したら、
既に、何人かの先客の人達が居ました。
私はむしろ、遅い方だったかっも?
みなさん素早い!
18:00ちょっと過ぎになって、
江戸東京博物館学芸員の田原昇さんの解説とともに、
内覧会開始です。
田原さんの解説で、気になったところを幾つか以下に。(順不同)
- この展覧会の主役は、真田(信繁)そのものと、大阪の陣の(陣地としての)真田丸が主眼
- 歴史的に信繁の品は少ないので、冒頭(プロローグ)にまとめて展示した
- 信繁肖像画は平服(図1)
- 頭形兜は(図2)、よく兜で見るような装飾が取れている。信繁は闘いに敗れた武将であるので、中々完品では伝わらない
- 長槍(展示番号29)は全体が残っている。通常、槍の先だけが残ることが多いが、これは少し珍しい。
- (第三章に多く展示されている)古文書は、その人となりを示す事でもあり重要なもの
- 信繁の幼名(弁)による書状(展示番号54)は、信繁に関する最古の資料。
- 関ヶ原合戦絵巻(展示番号102)は、見もの!真田がたくさん出てきます。(筆者注
:途中で他の絵巻(展示番号103)と展示替え)
- 実は、第五章が一番長い。
- 大阪冬の陣のジオラマでは、大阪の地形が上手く示されていて、何で大阪城の真田丸が南東側に必要だったのかが良くわかります。北東西は堀や川があったが、南側はずっと台地がつながっていて、守備が困難だった。
- 実は、信繁の事は徳川家に悪く伝わっていない。寧ろ、「こんな凄い奴を倒して幕府を開いた。」と言う事で、強いやつだと伝わっている。
最後の「こんな凄い奴を倒して幕府を開いた。」と
徳川で伝わっているエピソードもあっての、
“日の本一の兵”なんでしょうね。
ここからは、いくつか図も交えて行きます。
キャプションの付いているものは、
展示会事務局から、内覧会参加者向けに
特別に提供いただいた図です。
キャプションの無いものは、私が撮影したものですが、
この内覧会の為に特別に許可されたものです。
通常、展覧会会場内は撮影禁止です。
大事なことなので二回言います。
通常、展覧会会場内は撮影禁止です。
(図1 真田信繁(幸村)画像 高野山 蓮華定院)
上記に示したとおり、鎧姿ではありません。
武将ではありましたが、鎧を着るのは戦いの時だけで、
普通は、こう言う平服であったので、
むしろこう言う姿のほうが普通だったということですね。
(図2 頭形兜(真田信繁所用) 高野山 蓮華定院)
つるっとした、単なる鉄兜になっています。
(図3-1 川中島合戦図屏風 右隻の右側 岩国博物館)
(図3-2 川中島合戦図屏風 右隻の左側 岩国博物館)
(図3-3 川中島合戦図屏風 左隻の右側 岩国博物館)
(図3-4 川中島合戦図屏風 左隻の左側 岩国博物館)
小さくで見づらいかもしれませんが、図3-1、3-2には、
整った陣形が描かれていて、図3-3、3-4には、
相互に交わる戦いの様子が描かれています。
[図3-1、3-2は4/29~5/22展示、図3-3、3-4は5/24~6/19展示]
(図4 長篠合戦図屏風 犬山城白帝文庫)
これは、左右にわかれた軍勢が、ちょうど真ん中辺りで
交わっています。
(図5 真田昌幸画像高野山 蓮華定院)
父昌幸。
草刈正雄さんの姿が・・・(笑)
(図6 真田信之画 長野・大鋒寺)
大泉洋さんの姿が・・・
(図7-1 関ヶ原合戦図屏風 左隻 大阪歴史博物館)
(図7-2 関ヶ原合戦図屏風 右隻 大阪歴史博物館)
[図7-1は4/29~5/22展示、図7-2は5/24~6/19展示]
非常に細かく描かれていて、
よく見ると、どこの武将なのかもわかります。
(図8 大坂城攻配陣之図 公益財団法人徳川黎明会 徳川林政史研究所)
この図の、左下にちょろっと小さく半円状に見えるのが、
真田丸ですね。
その陣形を示したジオラマがこれ。
作品を接写しちゃいけないというルールだったので、
何となくの写真ですが、詳しくが現場で見てください。
良く出きています。
非常に判りやすいです。
(図9 錦絵 真田幸村、巡見中の徳川家康を追い詰める 上田市立博物館)
“日の本一の兵”と言う伝承や、
徳川家康が一時死も覚悟したと言う逸話から、
描かれた錦絵だと思います。
その他の見どころとしては、学芸員の田原さんも言っていましたが、
関ヶ原合戦絵巻かなぁ。
文字も現代人が読める文字で記されているので、
描かれているのが、どの武将なのかよくわかります。
ちょうど絵巻後半の始まりのあたりから、真田の記載があります。
中々、面白いです。
その他としては、入口の向かい方向に、このパネル。
顔出しにはなっていませんが、撮影スポットですよね?
そして最後は、これらポスターでのお見送りです(笑)
いやぁ、図録の他、“侍箸”のおみやげを頂いたり、
プレス向けの画像も希望者には提供してもらえたりと、
中々、至れり尽くせりの内覧会でした。
惜しむらくは、音声ガイドが無かったところですが、
そこは、学芸員の田原さんの解説が有ったという事で、
相殺ですね。
名称 | 2016年 NHK大河ドラマ特別展 真田丸 http://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=578 |
---|---|
会期 | 2016年4月29日(金・祝)~6月19日(日) ★会期中に展示品の入れ替えあり |
会場 | 江戸東京博物館 1階特別展示室 |
当日観覧料 | 一般1350円、大学生・専門学校生1080円、高校生・65歳以上680円、中学生以下無料 |
開館時間 | 9:30~17:30(土曜日は19:30まで) ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日(5月2日、5月16日は開館) |
巡回展 | [長野展]2016年7月2日(土)~8月21日(日) 上田市立博物館 |
[大阪展]2016年9月17日(土)~11月6日(日) 大阪歴史博物館 |