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20190716 大人の社会科見学 vol.50@JAXAシンポジウム2019 「JAXA Begins New Era」

3連休明けの7月16日月曜日。

有楽町の朝日ホールで行われた
JAXAシンポジウム2019 「JAXA Begins New Era」に
行って来ました。


平日なので、なかなかまとめられませんでしたが、
やっとまとまりましたので、UPします。

開演18時なのですが、開場17時と言う事なので、
開場間もない時刻に到着。
JAXAのイベントは、いつもロビーとかに、
展示物があるんで、それ目当てです。

そして今回も、展示物がありました。

パッと目についたのが、この人工衛星の模型
小型月着陸実証機SLIMです。

SLIMは、将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術の
実証実験機の様です。
模型は、横向きに寝ていますが、着陸した時は、
この位置で着陸するみたいですね。


そしてその近くには、国際宇宙探査のJAXAロードマップ


「国際宇宙探査」


「GATEWAY(月近傍有人拠点)計画」


「月極域探査ミッション」


「火星衛星探査計画(MMX)」


「月・惑星探査の本格調査に向けて」


「国際宇宙探査JAXAロードマップ」

いま、運用されている国際宇宙ステーションで培った技術を
発展させて、月として火星の探査を目指すようです。

こちらは、来年打ち上げが予定されている新ロケットH3



そして、先ごろ二回目の着陸に成功した、はやぶさ2


今回のプログラムは、以下の感じです。













18:00開演
第一部 JAXA事業報告
18:00~18:05オープニングビデオ
18:05~18:20「JAXA 2018-2019/活動の概要」
JAXA理事長 山川 宏 氏
18:20~18:30JAXA活動紹介ビデオ 「JAXA Activity Report」
18:30~18:40「H3ロケットの開発」
宇宙輸送技術部門 H3プロジェクトチーム
プロジェクトマネージャ 岡田 匡史 氏
18:40~18:50「『はやぶさ2』現状報告」
宇宙科学研究所 はやぶさ2プロジェクトチーム
ミッションマネージャ 吉川 真 氏
18:50~19:00「月・火星探査計画」
国際宇宙探査センター センター長 佐々木 宏 氏
19:00~19:15休憩
第二部 パネルディスカッション
19:15~20:45「宇宙開発とサブカルチャー “宇宙と創造力のランデヴー”」
[モデレータ]ニッポン放送アナウンサー 吉田 尚記 氏
[パネリスト]“科学のお姉さん” 五十嵐 美樹 氏
作家 冲方 丁 氏
ビジョンクリエーター 河森 正治 氏
JAXA理事 宇宙科学研究所長 國中 均 氏
宇宙飛行士 金井 宣茂 氏
20:45~20:50閉会の挨拶
JAXA理事 若田 光一 氏

こういっちゃぁ、何ですが、JAXAって広報が上手いですよね。
今回も、オープニングのビデオが、なんともカッコいい!
って言うか、まぁ、なんか、宇宙開発って言うと、
何となくカッコいい感じがするし、ビデオ映えもするんで、
ビデオを作りやすいんでしょうけど、それでも、ビデオを見るだけで、
なんとも気分が盛り上がります。

最初に理事長挨拶。
これまで、何回かJAXAのイベントに出ていますが、
理事長の挨拶があったのは初めてかな。
もっとも、これまで参加したことのあるJAXAのイベントは、
宇宙飛行士のミッション報告会でしたが、
今回は、シンポジウムのタイトルからわかる様に、
JAXAの今後の活動方針的な内容になるので、
ちょっと毛色が違うかもしれませんが。

でも理事長、盛り上がっちゃったんでしょうか?
持ち時間は15分だったはずなんですが、20分くらい話していました。
って言うか、パワポのスライドが20枚くらいあった時点で、
20分で終わらないと言うのは、明示的だと思うんだけどね。

その後の、事業紹介ビデオ「JAXA Activity Report」は、
時間通りに終わって(終わらなかったら怖い(笑))、
個別の活動報告は、ほぼ時間通り。

活動報告の最初は「H3ロケット」。
「新開発のLE-9エンジンは、オール電化制御だ」とか、
「3Dプリンタも活用している」とか、
「使っている部品の90パーセントが自動車用電子部品」とかの
話をしていました。

今回の真打は、次の報告の「はやぶさ2」。
直前の7/11に二回目のタッチダウンが
成功したこともあって、報告者の吉川真准教授には、
「おめでとー」の声がかかっていましたね。
報告中「初代はやぶさの様なトラブルが無いですが」とか、
言っていましたが、トラブルが無いのは、良い研究の証拠です。
トラブルがあるのは、検討漏れがあったと言う事ですからね。
宇宙探査は、地球に帰るまでが探査です。
来年(2020年)末に地球に帰還予定ですが、
無事帰ってきて欲しいです。

「はやぶさ2」の次の報告は、「月・火星探査計画」の報告。
ここまでの二つの事業は、実際の映像とかもあったのですが、
この報告は、これから行う事で、まだ実現していないことなので、
映像がありません。
報告者の国際宇宙探査センターの佐々木センター長は、
「説明で、頑張ります」とか言っていました(笑)
言っている事は、中々壮大。
いよいよ日本も月探査、火星探査に挑むのかと感慨深くなりました。
特に月は、友人での探査を目指していて、しかも、
月面ローバーをトヨタと共同開発すると言う!
良いですね。
成功するようにしてほしいです。

理事長報告で時間が押してしまったので、
15分の予定だった休憩は、7~8分ほどになってしまいました。
ともあれ、第二部は時間通りに開始です。

パネルディスカッションのモデレータは、
ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーなんですが、
なんとも、“若い”格好で登場。
ここまで登場していたJAXAのみなさんは、
JAXAの公式イベントと言う事もあってスーツだったんですが、
吉田アナは、普段着?で登場。

「理系の組織のイベントに、私立文系の自分が・・・」とか
自虐コメントを飛ばしていた吉田アナ。
そもそも吉田アナが、このパネルディスカッションの
モデレータに起用されたのは、“サブカル”側に詳しいから
と言う事の様です。
トークテーマが「宇宙開発とサブカルチャー」ですからね。
それと、ラジオのアナウンサーなので当たり前なのかもしれませんが、
中々いい声をされていました。

ところで、このパネルディスカッション。
席順をくじ引きで決めると言う企画をしていたんですが、
くじがきちんと混ぜられていなかったためか、
登場順に、ほぼ舞台下手側から詰めていくと言う、
企画倒れをおこしていました(苦笑)

さて、パネルディスカッションの中身ですが、
パネルディスカッションと言うと、「では、このテーマについて」とか
テーマごとに、色々と意見を言い合っていく感じが多いですが、
今回のパネルディスカッションは、ほとんどフリートーク(笑)
まぁ、それはそれで面白いです。
なかでも、冲方丁さんと、河森正治さんのお二人は、
JAXAの最新の研究発表や、金井宇宙飛行の話に、
次の作品のヒントが無いかと、興味津々の様子なのが、
面白かったですね。

あと、面白いと思ったのが、國中教授の話。
今回「はやぶさ2」が行った“リュウグウ”ですが、
「色が真っ黒だった。これは、完全に想像・妄想の範疇だけど、
色が黒いと言う事は炭素があると言う事で、“リュウグウ”は、
石炭かもしれない。地球の19世紀は石炭の時代だったけど、
宇宙(の研究)では、いまが“19世紀”なのかもしれない。
そして、地球の15世紀は、地球を探査する大航海時代だった。
宇宙を探査しているいまは、“宇宙の15世紀”なのかもしれない。」
とか、中々ロマンティックな事を言っていましたね。
宇宙研究所の所長が、そんなロマンチストだとは(笑)
でも、そのくらいのイマジネーションが無いと、
研究できないのかもね。
もっとも、“宇宙大航海時代”と言うキーワードは、
「初代はやぶさ」の川口教授も言っていたので、
宇宙研で、言い続けられている言葉なのかも。

パネルディスカッションの最期は、フォトセッション。


そして、パネルディスカッションの締めは、金井宇宙飛行士。

急に振ったみたいですが、流石に宇宙飛行士は
メディアトレーニングを受けているので、
そつなく挨拶をこなしていました。

いやぁ、盛り上がったパネルディスカッションでした。
面白かったです。

最期の締めの挨拶は、宇宙飛行士で、JAXA理事の若田光一さん。
金井宇宙飛行士は、フライトスーツ姿でしたが、
若田宇宙飛行士は、宇宙飛行士と言うより、JAXA理事と言う立場で
来ていたので、スーツ姿でした。

今年は、「きぼう」完成・「こうのとり」打ち上げ10周年、
そして、NASAの月面着陸50周年と言う記念すべき年と言う事を
言っていました。

イベントの3時間近くは、あっという間でしたね。
面白かったです。
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