日ごろの労働に感謝して(誰の?)、
上野の東京都美術館で開催されている、
『ゴッホ展』に行って来ました。
午前中は、土砂降りとは言いませんが、
結構しっかりとした降り方の雨。
ゴッホと言う事で、人気がありそうな展覧会。
雨で、足が鈍るのが期待です。
0930時開場のところ、1000時過ぎに到着。
雨なので、やっぱり出足は悪いようです。
開場間もない、入場規制列も無くなっていました。
見どころは、ポスターにもなっている《花魁(溪斎英泉による)》ですかね。
これは、溪斎英泉の《雲龍打掛の花魁》の他にも、
二代歌川芳丸の《新板虫尽》から蛙のモチーフを移入してみたり、
龍明×谷の《芸者と富士》からも、植物のモチーフを入れてみたり、
いろいろと混ざっているんですね。
勉強になります。
その他にも、《雪景色》と言う日本初公開作品も興味深いです。
これは、アルルに行ったとき、たまたま雪が降っていて、
一面雪化粧であったところを描いたものだそうです。
アルルに向かったのも、アルルを日本に見立てての事、
と言う話も興味深いです。
ゴッホと言えば、ゴーガンとの共同生活。
比較的短期間に破綻してしまったわけですが、
人間関係はと言うと、完全に破綻してしまったちう事でもなく、
ゴッホの《渓谷(レ・ペイルレ)》はゴーガンの所有。
他にもゴーガン所有のゴッホの作品と言うのはありますね。
ゴッホ展なので、ゴッホの作が沢山出ているのですが、
それ以外に面白かったのが、ゴッホの没後、
ゴッホの偉業を称えた日本人たちが多数、
ゴッホゆかりの地に行った事。
有名な《医師ガシェの肖像》で描かれたガシェの息子が残っていて、
日本からの来訪者と交流したとか。
訪れた人々の芳名録も残っていて、面白かったです。
斎藤茂吉も行っているんですね。
今回の音声ガイドのナビゲーターは常盤貴子さん。
中々、良かったです。
“なんとか展”とか言うと、その画家の作品や、
その画家から影響を受けた画家の作品を中心に構成されることが
一般的かなと思っていましたが、今回の様に、
画家の死後、その画家を偲んで画家所縁の地に向かった人たちの事も
並べられる展覧会は、面白かったです。
特に混んでも居なかったしね。
入口付近には、日本を愛したゴッホにちなんで、
屏風風の造形がありました。
名称 | ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 http://gogh-japan.jp/ |
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会期 | 2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝) |
会場 | 東京都美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生・専門学校生1300円、高校生800円、65歳以上1000円、中学生以下無料 |
開室時間 | 9:30~17:30 ※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで |
休室日 | 月曜日、12月31日(日)、1月1日(月・祝) ※ただし、1月8日(月・祝)は開室 |
巡回展 | 終了[札幌展]2017年8月26日(土) ~ 10月15日(日) 北海道立近代美術館 |
[京都展] 2018年1月20日(土) ~ 2018年3月4日(日) 京都国立近代美術館 |