香淳皇后の一番古いカラーの御写真。昭和8年4月に撮影されたとの事ですが、世間に公開されたのは、香淳皇后が古希を迎えられた昭和48年になってからでした。
五つ紋の色留を御召しになられていますが、家紋がご実家の久邇宮家の家紋ですので、ご実家からお持ちになられた色留と思われます。
香淳皇后の御描きになられた兎
大相撲観戦に御出ましの天皇御一家。皇后様は多分白地の扇子柄のある訪問着を御召しに、敬宮様はなんと、13年ぶりのご観戦。
両手に花束状態の天皇陛下でいらっしゃいます。
ここ最近、皇后陛下の御着物姿を良くお見かけするようになりました。あれだけ御着物を避けておられるようにお見受けした皇后陛下の御着物の復活ぶりには、ただただ驚くばかりです。しかしこれは、本当に良いことですし、どうぞこれからも、御着物を多く御召しになられて頂きたいと、節に願うばかりです。
戦後、公の場で御着物を御召しになられたのは、香淳皇后です。決して上皇后陛下では、ありません。
戦後、公の場で御着物を御召しになられたのは、香淳皇后です。決して上皇后陛下では、ありません。
香淳皇后の御着物姿は、多くの国民に戦後、新しい時代を感じさせるという喜びを持って支持されました。それでは、香淳皇后の御見事な御着物姿を紹介します。
昭和17年7月19日に、ご長女の照宮様と御一緒に田母沢御用邸にて、丸髷に御結いになられた香淳皇后。照宮様は島田を結っていらっしゃるようですが、香淳皇后の丸髷は、一部で幻の御姿と言われていましたので、大変貴重な御姿です。香淳皇后は、百合の訪問着を御召しだと思います。
昭和27年(1952)4月、昭和天皇と御一緒に
昭和28年(1953)11月16日、昭和天皇御夫妻と来日のニクソン副大統領夫妻と。
香淳皇后の還暦のお祝い会にて
昭和38年(1953)、還暦を御迎えの香淳皇后
昭和46年(1971)昭和天皇と御一緒にベルギーへ御訪問に際して。薄い水色地に青海波の色留を御召しになられています。帯は菊に芝露文様。
昭和50年(1975)に昭和天皇と御一緒にアメリカを公式訪問された香淳皇后。梅くずしに菊の紋が入った訪問着姿で。帯は金色の菊と桐文様の綴れ織り。
おみ帯は、その翌年の園遊会でも御召しになられていらっしゃいます。
当時のフォード大統領夫人、ベティさんと大笑いされる香淳皇后。
毛皮をまとわれて
昭和45年(1970)11月月この年大阪万博が開かれました。その為、各国の要人が来日し、香淳皇后は、会見の場では多くの御着物を御召しになられ日本の美しい染織文化を遺憾なく発揮されました。こうして御着物姿を見ますともう1つの着物博覧会というがんじですね。
同じ年の6月
同じ年の7月
同じ年の3月
こちらは昭和44年(1969)6月 菖蒲に八ツ橋の柄で大柄ですが御見事に着こなしていらっしゃいます。
昭和45年(1970)6月、琳派の柄です。
同じ年の7月
同じ年の4月
同じ年の5月、御自身が兎年の御生まれなので、兎を取り入れられて。
昭和51年11月の園遊会にて
昭和48年(1973)3月古希を迎えられて