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シロガネの草子

『光る君へ』と宮中の雅を受け継ぐ人


北村明道《平安美人》


まだまだ全然途中です書き直し勿論書き足し等がありますが取り敢えずの公開です。

前の記事は余りにも書きすぎてしまいました。それでやむ無く削ったり書けなかった所もあります。それと秋の園遊会が行われ女性皇族の方々が皆さまお着物を召されまして、それも書いてゆきたいと思います。

おとといでしたか、三笠宮彬子女王殿下が今度は11月4日の午後の10時NHK総合番組『話題の肖像画~あるプリンセスの素顔~』でご出演される事を知り、驚きました。彬子女王殿下は、まさにモテ期ですな。・・・・どうせなら佳子内親王殿下の方が良いな~~と思うのが、シロガネの正直な思いです。


『あさきゆめみし』の女三宮

・・・・謎に満ちた敬宮殿下の私生活を取材してくれればなとも思いますが。


周りが大騒ぎしそう。


そして皇后様のお許しがでなそう。

彬子女王殿下がお持ちのこの鶏が織られたバックは


実は三笠宮妃百合子大殿下が宮家にお上がりのさい『お好み切れ』から貞明皇后が自らお作りになられたオペラバックなんです。


貞明皇后お手製のオペラバック

昔、取材で妃殿下が今でも使っておりますと答えられていましたが、まさか孫の彬子女王殿下に受け継がれるとは!御陵にいらっしゃる貞明皇后もさぞやお喜びでしょう。

同じく貞明皇后のお血筋を引く姫宮様方。


紀宮さま(現・黒田清子夫人)

総疋田絞りに花の刺繍で誂えたお振袖


宮様の後ろ姿 (平成のいとはん)



敬宮殿下(令和のいとはん)

・・・・因みに貞明皇后と彬子女王殿下の身長はほぼ同じだそうです。


このオペラバックで間違いないとは思うのですが、かなり古いものですから、作り直されたものかも知れませんが、模様は同ですし、修復されたものかも知れません。


シロガネも同じく鳥年であります。


園遊会での彬子女王殿下、このお着物はどこかで見たことあるな~~なんて思い最初はもしかしたら信子妃殿下がお若い時にお召しになられたのかも?と遂に母と娘が和解されたのかと、胸踊る気分で信子妃殿下のお着物を探し回りましたが、出て来ない。でも確かに見たことがあるのは間違いない・・・・華子妃殿下かもと思い過去の記事を見てみたら・・・・


間違いなかったです。


ええ間違いなくシロガネが載せたものでした。


ハハハハ🎵すっかり忘れていましたよ。華子妃殿下と彬子女王殿下は小柄ですから、妃殿下が多くのお着物を譲られるのは当然ですね。


昭和40年(1960)にオランダを訪問された常陸宮両殿下。


今から59年前ですから驚きです。華子妃殿下のお着物は故高松宮喜久子妃殿下方がお見立てになられたそうですから、今回のお着物も同じく故妃殿下が選ばれたのかも知れません。


常陸宮両殿下もご結婚から60年を迎えられました。シロガネが以前から華子妃殿下のお着物が素晴らしいと思っておりまして、妃殿下の着物を集めた特集記事まで書きましたが。それからしばらくして今更ながら着物ファンは華子妃殿下のお着物を注目していると、いう記事が出ていました。だったら妃殿下のお着物姿の写真集でも出版すれば良いのに。

あの特集記事は凄く大変でした。なかなか妃殿下のお着物姿の写真が見付けられなくって、苦労しました。皆、美智子様のお着物姿ばかりでしたから。


北村明道《車洗いの児達》


今回の秋の園遊会で高円宮承子女王殿下がお召しになられた訪問着は母宮、久子妃殿下が・・・・


平成6年の春の園遊会で妃殿下がお召しになられた訪問着と同じであります。母から娘へと受け継がれるのは良いことです。


間違いなく同じですね。


伊藤小坡《秋好中宮》


まるで天界から下りたったような秋篠宮皇嗣東宮妃、紀子殿下

前の記事で瀬戸内寂聴先生が書かれた、和泉式部を主役にした本が実家にある、又山本淳子先生が書かれた『源氏物語の時代~一条天皇と二人の妃達~』の2冊が実家に置いてあると書きました。それが段ボール箱から出てきました。

何年も前に実家に送るつもりで、4つの段ボール箱に色々な本を詰め込んでいたのですが、いつかは処分するものや残すものを分けて、片付けなければと思っていながら、数年。

体調も悪いしめんどくさいという思いで、そのままにして置きました。体調が、良い日が、あれば次の日は悪くなるの繰り返しです。

とても面倒な本の整理ですので、やる気が、起きませんでしたが、体調が、良い日がありまして、そういう時にこそやるしかない、明日はどうなるか分からないので、遂に4つの段ボールの中身を全部開いて沢山の本の仕分けをしました。そしたらてっきりと、実家にあるとばかり思っていた、本が出て参りまして、ビックリしました。


池田蕉園


瀬戸内寂聴先生が書かれた『煩悩夢幻』和泉式部の様々な男性遍歴が書かれていて、宮中に出仕した式部が一条天皇と彰子の閨の後で、式部が経験した男女のアレコレを具体的に話すという、どういうプレイだよ!!と思う場面や勿論、紫式部や清少納言等も出てきて面白いです。清少納言は勿論定子のことはもう・・・・崇拝といって言いほど惚れ込んでいるのは、大河ドラマ『光る君へ』と同じです。

上村松園



『煩悩夢幻』より和泉式部が清少納言に宮仕えをするかどうか、悩みに清少納言を訪ねる場面で。

「・・・・そりゃ故皇后さまに比べれば・・・・あんな方は、百年に一人もお出にならないでしょうよ」


荻生天泉


「そうなんだ。全くあの御方の素晴らしさは女というものの美と才を一つ残らずそなえられていられましたよ。それに比べたら紫式部の書く紫の上や、明石の上なんて何ですか。理想理想といっても、あんなひとかけらずつの美しさしか持ち合わせない女たちとは違いますよ、わたくしの皇后は」


松岡松丘《御髪上げ》

「正直言ってうちの皇后さまの局では、皇后さま御自身の魅力だけで持っていたものですよ。あたしなんかは全く太陽の光でようやく輝く星くずみたいなものだった・・・・」

少納言の悪口を言った紫式部は小憎らしい女。でも、

「紫式部の意地の悪さは、人間味があって面白いですよ」

でも和泉式部と仲が良かっ赤染衛門は大嫌い。

「・・・・わたしはね、紫式部よりも赤染衛門の方が嫌いだなあなたとお友だちらしいけど、あんなとりすました面白くもない女とは付き合えませんね」

松岡松丘《蓮池》



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コメント一覧

みやこ
清子さんの檜扇の帯の後ろ姿を見せてくださってありがとうございます。帯の正式柄は後ろ姿だと聞いていたので、やっと見れました。綺麗ですね。昔、正倉院展を観に奈良に行った時、前に並んでおられた方が、鹿の織りの帯をされていて思わずずっと見ていたこと思い出しました。
雅子さんの、着物は上等だと思いますが着こなしがイマイチ。大河ドラマに出演している女優さん達の方が上手いと思います。所作チェックがあるそうで、所作指導の先生がOKしないと取り直しになるそう。京都の呉服屋さん、紀子さま佳子さまに上等な着物を提供してほしいです。
如意
シロガネさま
お返事ありがとうございます。
なるほど、バブルは遠くなりにけり。日本に華やかな一時代があつたことを体現して頂いているかと思えば有り難く…
雅子さま愛子さまのお着物はお着物だけを作品として見ると現在の技術の粋で素晴らしいのですが…笑
着物は奥が深くて広くて難しい。でも着物談義は楽しい。
シロガネさまのブログに出会えて幸いでした。
これからも勉強させていただきます。
牡丹
ご無沙汰しております
シロガネさんの『きものがたり』大変面白く拝読しました。
私は今回は華子さまと彬子さまのお召し物が素敵だと思っていましたが、彬子さまのは華子さまのものでしたか。
華子さまのメリハリの効いた色使いが本当におしゃれです。お若い方々にお譲りになられるのも楽しいですね。
清子さまの振り袖が総疋田絞りに刺繍とは、本当に素晴らしいです。

石破夫人のお召し物が帯も着物も白っぽく、あまり評価がよろしくないようです。刺繍模様が控えめですが多分訪問着。地紋があるのかよくわかりませんが、何かご存知ですか?
屋内なら真っ白には見えず、可憐な刺繍で悪くないだろうとは思うのです。
abcdefghi
如意さんお忙しいなかコメントを送って頂きありがとうございます。華子妃殿下のお着物がこうして受け継がれるのは素晴らしいことです。でも上皇后美智子様のあの数々のお着物は誰に受け継がれるのでしょう?

昭憲皇太后のお洋服等が明治天皇の姫宮方や京都の尼門跡に受け継がれて現在でも保存されています。上皇后様のお考えは分かりませんが、もしかしたら、思い出深き軽井沢に美智子様美術館でも作ってそこに展示されるのでしょうか??

皇后様のお着物はアレでも十分良いのではないでしょうか。とても美しいお着物です。きっと京都の名匠が制作されたものでしょう。

バブルの名残を留められるお方様なのですから。華やかなお着物で良いのではないのでしょうか?
如意
シロガネさま
11月4日の彬子さまの情報ありがとうございます!
園遊会のお着物の解説はとても勉強になりました。芸術品のような着物が大切に受け継がれ、受け継がれるだけでなく活用されていると知って嬉しくなりました。
秋篠宮殿下が受け継がれた秩父宮邸を大切に手入れしてお住いになられているのも同じですね。
ちょっと悪口になりますが、雅子さまが立場にあかせて次々に誂える派手で高価な着物は成金趣味としか思えないのですよね。
食い道楽は一代で極めることができるが着道楽を極めるには三代かかる、と聞いたことがあります。
常陸宮妃殿下のお着物さすがです。
それにしても美智子さまは多量に誂えたお着物をどうされるおつもりなのでしょうね。
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