念願の「かもめ食堂」

ありがとう、長野ロキシー。
シネコンができて、閉館が相次ぐ中、
頑張ってくれている長野ロキシーと松竹相生座。
古い映画館です。決しておしゃれでもなく、
見目麗しくもないけど、昔ながらのたたずまい。
そのロキシーが、封切りものだけじゃなくて、
ミニシアター系の映画を積極的にやってくれるようになった。
私のようなひねくれ映画ファンにはうれしい。
で、あの、念願の、「かもめ食堂」かもめ食堂公式HPが
土曜日から上映されている。行かないわけないわさ！
猛暑の中チャリこいで行ったさ！汗だくで。

平日の昼間だからねー、こんなもんかなー。
場内には十数人の人。女性が多いね。

さて、期待通りイイ！好き
おしゃれで、でも気取っていない。
淡々としているのにあったかい気持ちになる。
不思議な映画。異国情緒たっぷりなのに、
おにぎりが食べたくなる感覚わかります？
小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり。
この３人ってば個性的でどーなっちゃうのかと思いきや、
ぜーんぜんフツーで、そのフツーさがまた絶妙。
ダサいんじゃなくて、フツー感。
フツーっていう概念は誰からみてフツーなんだろうね、
あまり考えずに、その感覚で受け取ってくださいな。


シチュエーションも不思議なら、出てくる人々みんな、
なんだかいわくありげで不思議ちゃんばかり。
日本かぶれの青年も、泥棒しに来るオジサンも、にらみつけてるオバサンも。
でも、どこかしら時間の流れの違いを感じさせる、
のんびりとした感じ。
スローフードとか、ロハスとか、おしゃれな言葉は必要ない。
おにぎりができるその映像を見ていれば、
日本人なら何か感じるハズ・・・。

森の景色、港の景色、市場の景色、街の景色、
もしかして、本当にムーミンがすんでいるのかも？
なーんて考えながら見ていた。

もたいまさこさん演じるまさこさんが
キョーレツお洒落さんなんだよー。カッコイイ。
エンドロールで流れる井上陽水もなじむなぁ～。
あたしったら中年のおばさんになったんだわー。

郡ようこさんの原作を読んでみたくなった。
母が好きなので、もっていないか聞いてみることにしよう。

映画館の外はやっぱり猛暑だった。映画の中は秋が深まっていたのにな・・・。
フィンランドも行ってみたい。
ロキシー、次の注目作品は、やっぱり
「ブローク・バック・マウンテン」と「ホテル・ルワンダ」