朝何時ものように介護士二人がかりで寝たきりの兄を車椅子に
移動するときに一人の介護士の二の腕を自由の利く右手で
思い切りに摘み痛いおもいをさせてこのやろうと言う顔をしている。
ちょっとしたどうさの中にも介護士に対する感謝の気持ちは微塵も
無い。
病気がなせる態度なんだろうが介護士も一日不愉快だと想う。
脳梗塞の本人は、人に対する労わりを持つほど余裕もなく自分の
ことで精一杯なのだろう。
最近の兄は、記憶がはっきりしてきたから、こんなことすればこう
跳ね返ると身をもってさせたほうが良いかなと考えるように思う。
労わりと哀れみの介護では、本人がのさばりやりたい放題の
施設利用では申し訳ないから少しずつでも最低限の常識人の
利用者側になって欲しい。
元来持って生まれた半端な育ちだし基本ができてないから
無理だっぺなあ。