お盆休みに、実家に二泊した時の話。
夫は有休をとって帰って来ていたけれど
世間は平日だった。
確か・・・昼食の後だったかな。
娘から、結婚式がらみの連絡事項が来ていて
LINEであれこれやり取りをしている最中。
夫も隣でスマホをいじっていて
居間には誰も観ていないテレビがついていた。
「・・・面白いですかっ!」と、
案外大きな声がして、ハッとした。
「ちょっと、仕事だからこれ!」と夫。
「私もN(娘)と打ち合わせがあって・・・。」
「あら、仕事なの~?ソレ。
・・・私も誰かと打ち合わせするかな。」
気まずい空気が流れた。
しまったなあ~汗
普段は気を付けていたのに、やっちゃった。
・・・疎外感を感じたよね。
弟ファミリーと同居している実母が、
最初の頃によく言ってた。
「食卓でみんなコレ(スマホをいじる動作)だもの。
私も悔しいからゲームしてる。」って。
会話がない、ことがさみしいのだろう。
いじってる方は、ネットの中で誰かと繋がるなり
何かを読んだりしているから、忙しいのだが。
話をするのが嫌だからすぐスマホを始める、とも
言っていたっけなあ。
そんなことないよ、
いろいろやることあるんでしょうよ、と言いながら
テーブルを囲んでいながら、それぞれが
手元を見つめている場面を想像した。
イマドキの家族って、そんな感じなの?
我が家は食事の時はスマホやらないで、って
言ってあるけどな、と
その時の私は思ったのだった。
・・・それなのに。
ところで、
今回、うちに滞在していた時に
義母の携帯に、機種変を勧める電話があって
私が代わりに相手と話した。
「数年後にガラケーが使えなくなるので、、、」
「母、91歳なんですよね」
そうですか!それはそれは・・・
わかりました、これからもどうぞお元気で、と
そそくさと話が終わった(笑)
そうだよね、91歳で「モシモシ・・・」って
普通に電話に出るおばあちゃんはすごい。
いつもお世話になっているT市のM叔母が
去年だかスマホにしたので
義母は、自分だって使えるのではと思っていて
少なからず、替えたい気持ちもあるようだ。
(M叔母は78歳。全然年は違うのだけれど
何しろ機械に弱くて、義姉さんの方がしっかりしてると
いつもおだてられている)
「数年後にこの携帯の電波が使えなくなるんですって。
でも、まだ数年あるので・・・それまでに
もっと簡単なスマホが出ると思うんですよね~」と
義母には説明した。
「替えても良いとは思うんですけど
もしも電話がかけられなくなったりしたら困るので、
悩みますね~。」
「それはそうだわね。」
「冬の間こっちに来るなら、その時に機種変して
ゆっくり使い方を教えますね。」
「そうだ、その方が良い。」
・・・ほんとにそうなるのかどうか。
電話の寿命と、義母の健康寿命。
秤にかけるわけじゃないけど、
自慢の記憶力の方も、だいぶ鈍ってきたのを感じる。
実母が長年らくらくスマホユーザーなので
義母も電話だけなら使えそうな気はするのだけれど
何しろ、新しいことは覚えられなくなってきた。
電話帳のアイウエオを、下ボタンで送って検索しているので
「M叔母さんは上ボタンで逆から検索したら
すぐ出てきますよ。」と教えたのだが
その時は「ああそうね、なるほど」と言いながら
今も、相変わらすアイウエオ・・・・とマ行まで(笑)
今の時代について行けない自分を思うと、
義母の寂しさはよくわかる。
M叔母と「今の便利は本当に不便!」と文句を言うのが
お決まりのパターンになっている。
・・・そんなわけで、お盆のあの日から
私は義母の前でスマホをいじるのをやめた。
LINEの返事が遅くてごめんなさいね。
同居中は、不携帯の人になってます。
しかし、スマホがないって退屈ね。
スマホ指?で痛かった右手の人差し指も
義母のおかげでやや回復。
スマホ、いじりすぎだよね。
自分でもわかってる。