aCappella好き♪

なかったことにされちゃった・・・(悲)

自分の編み物もそっちのけで教えたのに~


実母が使っていたかぎ針編みのペットボトルカバーを真似て
同じ色の毛糸で編み始めた義母。

「松編み」がなかなか覚えられず
結局、手取り足取り教えたのだった。

何段編んでも覚えないので
「模様を変えようと思う」と義母が言い、
途中から市松の穴あき模様に変更してあげると
「イイね!中の飲み物も見えるし。見た目が良い。」
と喜んでいたくせに

数段編んだら、元に戻すという。
そうね、アクセントになってイイ感じだね、と
実母と私と三人で盛り上がったは良いけれど

元に戻した途端、やっぱり一人で編めなくなって
何度も迷っては私に直してもらう、の繰り返しで
それでも

実母が一旦山形の家に帰った数日間の間に
淵編みは自力で編み上げて、無事完成!!

いいね~すごいね~と私も喜んだ、のも束の間、
突然「ほどく」という。

なんで?素敵だよ~、このままでいいよという私に
「んでも、ガホガホしてこのへんおかしいし、
途中で編み方変えなければよかったから、ここまでほどく。」
と、、、、、

せっかく編んだのに~もったいない、
もう教えませんよ、とジョークで言うと
「そんなこと言わないで~お願いします。」と
珍しく下手に出た(笑)

確かに、ミニボトルには少し大きいけれど
350mlサイズにはまあまあちょうどいい。
(実母がミニボトルで使っていたので・・・
何でも真似する義母なのだ。そもそも、
松編みも毛糸の色も実母の編んだものと瓜二つ!)

今まで350mlで飲んでいたのだから、
このサイズで良いではないか!
途中までほどいて編みなおしたとて、
ミニサイズになるわけじゃなし。
そうだ、

サイズが気に入らないなら、
ジャストサイズに丸底を編みなおしてあげよう。
「せっかく苦労して完成した作品なんだから、
これはこのままで使うとして、
毛糸もたんくさんあることだし、もう一つ編んだら?」と説得。

「そうだね、これは見本として置いといて、
もう一つ編むことにするわ。」と言うので

一つ目の丸底は実母が編んであげてたけど、
仕方がない、編み図がないと編めない私だけど
何度か編んだりほどいたりしながら
ピッタリに作ってあげた。


それからは、やけに大人しく、ひとりで黙々と作業をし
時々わからなくなって聞いてくる以外は
ひとりで編み続けていたのだが

傍らで私が、棒針で自分のベストを編んでいたら
急に

「そうだ、私も
こんなしょうもないもの編んでいたずらしてないで
セーターでも編むかな!」と言い出した。

せっかく実母と私で丸底を編んであげた作品を
「しょうもないもの」呼ばわり・・・?

それから、再び実母がやってきて
やたら難しいかぎ針編みのベストに四苦八苦していたが
義母はあの赤いペットボトルカバーを編まなくなった。

彼女にとっては「しょうもないもの」だから
編むのをやめたのか、と思いきや
数日経ったある日、

ふと視線の隅っこに
完成した方のペットボトルカバーを
勢いよくザッ、ザッ、ザッ、と解きまくっている
義母がいた・・・・(!!)

あっという間に市松模様の下まで解いて、編みなおすつもりか。

「えっ、おばあちゃん、解いちゃったの~???
新しく編んでた方はどうしたの?
あれを編めばいいんじゃない?」

「えっ?これしかないよ。」

「あるよ!ちょうどピッタリに私が底を編んであげて
途中まで編んでたじゃない。」と言っても
「ない」の一点張り。
ミニボトルを、何度も入れたり、編んだり、
うん、ちょうどいい、とご満悦だったのに~

「どうして解いちゃったの~~~
あんなに教えたのに、、、悲しい~」と私が嘆き

「あら、ごめんなさい。」と
謝るというよりむしろ冗談を言うような
心のこもらない言い方でサラッと口にして、
視線はずっと手元を見ていた。

次の日の夜、編み物をしながら
「あのね、よく考えてみたんだけど
新しく編んだ方、夜、部屋でみな解いてしまったの。
だってこれしかないもの。」と、義母が言った。

私が自分の時間をどれだけ割いて
手伝ったと思っているの~

一言もなく、「なかったこと」にされたのが
本当に悲しかった。

どれだけ教えてあげても手伝っても、
それを覚えていないのだろう。

編み物以外は全く正気で、
時々とんちんかんなことを言いはしても
しっかりしている義母だから

「私そんなにボケてる?」とたまに攻撃してくるが
編み物をしている時は、今言ったこともわからない。
・・・それが、わからないのだ。


年だから仕方ない、こういうものだと
自分の祖母が認知症だった経験から
理解しているつもりでいた私。

義母をせめることは出来ないとわかっていても
ただ、悲しい。

言いたくないけど、ある意味
自分を犠牲にして?教えた編み物。

動画に撮ってYouTubedeで流したら
バズるんじゃないかと思うほど、
繰り返し、繰り返し、同じことを何度も
優しく丁寧に教えたのに。


・・・・言っても仕方ないけどさ。。
せめてここに残しておこう。


「本当によくやってると思って感心してる。
あれじゃあ、何から何まで人任せだもの。
わが娘ながら誇らしいよ。」と言ってくれた実母は
もう帰ってしまい、

思い出すと泣きたくなるわ。










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