映画館で観れなかった作品をＤＶＤで観るシリーズ。今回は、松坂桃李主演、沢尻エリカ共演のコミック実写映画化作品「不能犯」です。
最近、異色のキャラクターで映画主演の多い松坂桃李君。今回もかなり不気味な松坂君に仕上がっています。
思い込みやマインドコントロールでターゲットを殺害する黒スーツの青年。dTVドラマから連続して映画も観ましたが、これがなかなかおもしろい。その殺害方法と殺害を依頼した側にも不純な動機があった場合、死に追いやられる設定も見事です。また、豪華な俳優陣が普段とは違うキャラクターで登場し、いつもと違う末路をたどるのも意外性があってマルです。ここら辺は、白石晃士監督の演出が光ります。
今回の映画は、松坂演じる不能犯を逮捕するために、マインドコントロールが効かない沢尻演じる刑事と対決するのですが、そこに、爆破事件の犯人も加わり、事件は大きく舵を切っていきます。
恋愛コミックの実写化と共に、ミステリーやスリラーを題材にしたコミックの実写化が旬の傾向ですが、以前は、反コミック実写化の僕でも、この手の作品は肯定派になりました。リアリティーと手法の妙に、今や小説と肩を並べるほどにレベルが高いです。
